【実話】幽霊よりも生きた人間のほうが何倍も怖い…。現役美容師が体験した人にまつわるオカルトエピソード
おとなしいスタッフが急に退社! その後SNSで見せた本音に背中がゾワッ(30歳/男性)
自分のお店には、おとなしいアシスタントの男の子がいました。何を考えているかわからない、今まで出会ったことがないくらいミステリアスな子で、言い方が悪いのですが「何で美容師をやっているんだろう?」と思っていました。
ある日、彼のミスでお客さまにご迷惑をお掛けしたとき。きちんと謝ることができなかったので、そのことを指摘したところ、翌日から出社しなくなってしまいました。彼がこなくなって2〜3日経ったころ、アシスタントの1人が「これヤバイです!」と見せてきたのは彼のTwitter。そこにはお店や僕を含めたスタッフの悪口がこれでもかというほど書き込まれていました。
「このままではこの子はダメになる!」と考え、直接話そうと思ったのですが、電話に出ないため、彼の家の近くで声を掛けました。「なんでこんなことをしたの?」「こんなことをしてもあなた自身が損するんだよ」と話をし、すぐにTwitterの投稿は削除させました。そしてこれからの人生では伝えたいことは口に出して言うことを約束させました。この経験から、部下たちには、何か思ったことがあったら必ず伝えるようにと言うようになりました。現在、彼が何をしているかまったくわかりませんが、少しでも響いていてほしいなと願っています。
「お前なんか売れない」アシスタント時代に受けた、ひどいいじめの内容とは…(29歳/男性)
怖い経験とは違いますが、アシスタント時代に相当ないびりを受けていました。全員で行うミーティングで意見を求められたので、正直にスタイリストに改善してほしいことを伝えたところ、練習を見てくれない、お客さまへのヘルプをやらせてもらえない、「お前なんか売れるわけない」という言葉を浴びせるなど、さまざまな苦行がありました。
自分は、思ったことを何でも言ってしまう性格だったので、生意気と捉えられたのかもしれません。そのときは、言い方は悪いですが「こんなことをする人たちはクソだな」と思って、この人たちに実力で差をつけることを自分のモチベーションにしていました。
教えてもらえないなら盗む、そして誰よりも練習する。嫌がられても喧嘩してでもわからないことは聞く。絶対に見てくれている人がいるはずだと信じてやってきました。
その甲斐あってか、24歳でデビューし、1年でお店でのナンバー1になることができました。居心地が悪くなったのか、当時自分をいじめていた人は全員辞めていきました。「絶対に負けたくない!」という思いがあったから自分は耐えられましたが、普通の人なら無理だったと思います。それぐらい壮絶でした。
その経験から、自分は若手たちの声を拾い、正しいことも間違っていると思うことも必ず本気で伝えるようにしています。頭ごなしに「ダメ」と言っては、相手は萎縮してしまうので、相手の個性を引き出すためにも真剣に向き合っています。中途半端に伝えれば中途半端にしか伝わりません。「本気」でコミュニケーションを取ることが大切だと思います。