−植物を育てるようになったきっかけは、どのようなことでしょうか。

子どもができて、出産のことや食べ物のこと、予防接種のことなど、いろいろと調べていくうちに、「当たり前」と思ってやっていたことが、効率性を優先していたり、企業の利害関係がからんでいたり、体や自然環境にとっていいと思えないことがたくさんあることに気づきました。

そうしているうちに、これは、自分の生活に関するあらゆることについて、一から見直してみなければならないいと思うようになりました。そこから、自分が仕事で使っているものにフォーカスしてみると、あまりよくないなと思えることがたくさんありました。思い返してみれば、美容室で働いていたとき、シャンプーなどの薬剤で手荒れしたり、休憩室にあったビールの缶に入っていたパーマ液を誤飲して何日も入院をした経験もあり、やはり仕事も薬を使わずに体にいいものだけ使ってできたらいいなと思うようになったのです。

−植物はどのように育てているのでしょうか。

植物は、無肥料、無農薬で栽培し、調合は、アーユルヴェーダの薬草学をもとにやっています。種まきや収穫は、ドイツのルドルフ・シュタイナーという哲学者があみだした「バイオダイナミック農法」で、天体の運行に合わせて行っています。

最初は天体の動きまでは取り入れていなかったのですが、自分たちで収穫などをしているうちに、植物がエネルギッシュに見えるのが満月のときだと気づいて。そこから植物と天体の関係に興味をもつようになり「バイオダイナミック農法」を用いるようになりました。子ども生まれたときも満月で、お世話になった助産師さんも、出産と満月の関係を語っていましたが、すべての生き物は、宇宙や自然とつながっているということを実感しています。

＞施術に植物を用いることの効果は、どのようなものでしょうか。