GOALDがAUBE HAIRと提携し、三密を回避! 店舗が離れてもスタッフのモチベーションを保つ、GOALD流『スタッフ人材力論』-今だからできること編-

クラウドファンディング成功の鍵は「お客さまに存分に甘える」こと!?

 

 

ー4月23日には、クラウドファンディングの実施が発表され、わずか1日で目標の金額の2倍以上、最終的には目標金額の671%で達成されましたよね。この新しい取り組みは、どういうきっかけではじまったのでしょうか? また、リターンの内容はどうやって決めましたか?

 

米田 お客さまにとってのこれからの楽しみを作りたいというのが第一ですね。休業していた期間中、何かできることないかを考えたとき、先に髪を切る権利を渡しておいて「この状況が落ち着いたら髪が切れるんだ!」という人生の楽しみを提供したかったんです。

 

クラウドファンディングというと、資金調達の意味が大きいと思うのですが、僕たちは正直、資金を集めることに関してはあまり興味がなくて。ただ、現実に資金面で厳しいというサロンもあるわけで、そうしたサロンがクラウドファンディングを実施すれは、助かるかもしれませんよね。

 

ただ、お金の話をすると嫌がられる世の中でもありますから、僕たちが先陣を切ることで、「お金を集めることは悪いことじゃないんだ」ということを表明したかった。困っているサロンが、「気まずくて資金を集められない」ということにならないようにしたかったんです。

 

スタッフ全員の思いが詰まった、お客さまをワクワクさせるリターンの一例。

 

佐藤 今、美容業界でもクラウドファンディングに挑戦したいというサロンはたくさんあり、サービス提供会社にはオファーが殺到しているそうです。審査を通すのが難しいということも聞くので、そこをしっかりできるのは、バックオフィスのおかげです。GOALDは美容師だけじゃない組織っていうのが強みだと再確認しましたね。

 

リターンの内容に関しては、純粋に喜んでもらえることをスタッフ全員でミーティングして考え抜いた結果という感じです。資金ではなく、今、お客さんにできること・届けたいことを先行して考えた結果、ああいったリターンになりました。

 

目標金額を671%で達成し、見事クラウドファンディングを成功させた

 

ー佐藤さんのおっしゃるとおり、クラウドファンティングにチャレンジしたい美容室、美容師さんがたくさんいらっしゃると思うんですけど、成功に導くためのポイントはありますか? 

 

米田 お客さまに存分に甘えるっていうことですね。ピンチなときは存分に甘えるのが一番だなと思います。僕らもそうですけど「支援してくださーい!」みたいな勢いで、かっこつけずに明るく素直に表明しましょう!

 

佐藤 ピンチをさらけ出して思い切ってお客さまに素直に甘えるというのは、地域密着型のサロンの方がうまくできるイメージがあります。ブランドサロンであればあるほどやりづらくなってくると思うので。今後のために不要な固定概念を取っ払い、新しい経営プランをきちんと世に伝えられるサロンさんは強いですね。それをどう切り開いてお客さまを幸せにしていくのかを宣言できるか否かは、これから生き残れるかどうかの違いになると思います。

 

>第二話に続く… ※2020年6月8日公開予定

 

(取材・文/須川奈津江)

 

<プロフィール>

GOALD

プロデューサー/米田星慧

お客さまと髪だけではなく「心と心で繋がる美容師」をテーマにカット中での接客はもちろん、SNSを通してお客さまとの“本当の意味で密なコミュニケーション”を武器に厚い信頼を得ている。本当の「お客さまとの信頼」から生まれる【似合わせ】と、圧倒的なカラーリング技術により2018年3月には、わずか2週間で47都道府県のお客さまを施術するという偉業を成し遂げ、全国からのファンが後を絶えない。鋭さの中にも甘さが光るモテ髪を得意とするスタイリストとして知られている。

 

GOALD

副店長/佐藤拓弥

宮崎県出身。ベルエポック美容専門学校卒業。新卒でapishへ入社。代表のメインアシスタントとして腕を磨き25歳でスタイリストデビュー。2019年10月にGOALDに入社。スタッフからの信頼も厚く入社後すぐに副店長に抜擢。カットのみで束感の出るヘアスタイルやダメージレスパーマを得意とし、再現性・持続性の高さから顧客パーマ比率は80%を超える。業界紙・一般誌からのオファーが絶えない注目の美容師。

 

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