“MIYASHITA PARKエリアで出店”“基本給は月30万円” 目の付け所が違うサロン「Gigi」はコロナ禍で加速する-間島勇大さん-
ABテストを繰り返して「Gigi」のブランド価値を高めていきたい
―新卒採用の考え方も変えたのだとか。
新卒じゃなくて2年目の子を採用したらデビューまでの期間が短くなるしいいんじゃないかなと。前のサロンの色もついていないから、ウチの色に染めることもできますよね。なので、テスト的に来年の募集から新卒と2年目の採用の割合を半々にしようかなと思っています。実際にやってみて期待通りの効果が得られそうだったら、続けて行こうかなと。
そもそも、最初に勤めたサロンがドンピシャにマッチすることのほうが少ないと思うんですよね。だから迷っている子もいるはず。採用する側としては、1年間教育を受けてきた子がくるわけですから、教育のコストがその分軽減されるかもしれません。ちなみに、新卒でウチを受けて落ちちゃった子が、2年目に再度受けてくれたっていうパターンもあります。こんな感じで、どうしても入りたいっていう子がきてくれるとこちらとしてはありがたいですよね。
新店の体制しかり、募集要項しかり、2年目の採用しかり、ひとまず運用しながらデータを取れればいいかなと。とにかくABテスト(Aパターン、Bパターンを用意して、比較検討し、業務改善につなげる手法)を続けて、ブランド価値を高めていきたいと思っています。最近、ちょっと大きめの融資が通って財源に余裕ができたので、いろいろな業態にもチャレンジできたらいいかなと。逆張りじゃないですけど、コロナ禍でみんな慎重になっているからこそ新しいことをやれば目立つし、新しいことを始めるためのコストも下がっているし、会社としても個人としても勝負していきたいですね。
プロフィール
Gigi
代表/間島 勇大(まじま ゆうだい)
茨城県出身。1983生まれ。茨城県内のサロンで働いたのち、都内有名店へ転職。スタイリストデビューから2年後、独立しGigiを立ち上げる。ヘアサロンのほかに、インテリア・内装関係の「Gigi Design Office Work」、ウエディングフォトサービス「lily by Gigi」、アンティークとグリーンを販売する「forêt by Gigi」、さらに不動産事業も展開している。保育園や墓石、サッカークラブチーム運営を画策中。2020年9月に「Chill」をオープン。
(文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)