やっぱりヘアサロンは日本が1番!?ニューヨークのトレンドサロンを体験!
実務経験1年、アメリカ人スタイリストの腕前は?
担当のMarieに、「このサロンの前はどこで働いていたの?」と聞くと、
「美容学校を出てそのままここに入ったのよ」との答え。ということは実務経験1年ってこと?と一抹の不安がよぎるも、
「一緒に受けた友達はオーディションに落ちちゃったの。そのあとすごく厳しいトレーニングを受けたわ」とのこと。
確かにいくつかの決まったブローのスタイルならば、きちんとトレーニングすればそんなに経験がなくてもできるものなのかな?
などと思いながらも「iPad」や「Vogue」に手を伸ばす余裕もなく、彼女の動きを見つめること約10分。ボリュームを出すスプレーを吹きかけて、ブラシとドライヤーで髪を完全に乾かしてから、コテで後ろから巻き始めました。
その後サイドのヘアを巻きながら、「もうほとんど完成よ!」と彼女。最後に前髪を整えて全体にスプレーをかけて時間通りに終了。
その仕上がりはと言えば、きついカールに、分け目をサイドに持ってきた斬新な(?)スタイル。
確かに普段のストレートのセンターパーツとは正反対。これが私のイメージする“ニューヨーク流・ワンピースに合う夏のヘア”かと聞かれたら、「?」が並ぶものの、
そもそも初めてのアメリカ人ヘアスタイリストに「ニューヨークっぽくお任せで!」とお願いした時点でかなりのリスクを覚悟すべき。この程度のイメージの違いで済めば幸いと言うべきか、などと思いながら、
「ありがとう!毎朝こんなゴージャスなヘアで目覚められたら良いのに!」
とお礼を言いました。
ブローバー人気の理由を実感。これが日本人スタイリストによるものだったら…。
料金の40ドルに税金と20%程度のチップを含めると約50ドル(約5,000円)です。この値段をどう思うかは人それぞれでしょうが、個人的には定期的に受けるには高いように感じました。
それでも毎週2回来る常連も少なくないそう。
一度ブローすると3〜4日は持つので、その間髪を洗わずブローをキープする人も多いと言います。
特にアメリカ人は毎日髪を洗わず、1日おき、もしくは数日おきに洗う人が多いので、数日間ブローをキープできるというのも「ブローバー」を身近にしているのかもしれません。
同店のマネージャーによると、一番忙しいのは金曜日と土曜日の夕方。さらに木曜日と金曜日の朝も利用する人が多く、20台ほどあるブロー台がいっぱいになるそうです。顧客はファッション関係者から弁護士、医師と幅広いんだとか。
ちなみに3日間は持つと言われた私のクルクルカールですが、幸か不幸か2時間後には普通のウエーブになっていました。
そんな「Dreamdry」、また行きたいか?と聞かれたら、残念ながら私の答えはNo。
それでも今回の体験で「ブローバー」がブームになるのが分かった気がします。
週末、ネイルサロンに行くような気軽な感覚で、女友達とおしゃべりしながら一緒にブローをしてディナーに出かけたり、出勤前に定期的に立ち寄ることで、毎日美しいヘアスタイルで気持ち良く過ごせたり。
通常はいくつかのスタイルメニューの中から選ぶので仕上がりもイメージしやすく、信頼できるスタイリストができれば通いやすいのだと思います。
今回の体験でますます日系サロンへの忠誠を誓った私としては、今後ニューヨークに日系の「ブローバー」がオープンすることを期待してしまいます。
常々思うのが、日本の美容師さんのセンスと技術はニューヨークのそれと比べても相当に高いということ。日本の細やかな技術とサービスを集結すれば、ニューヨークのどのブローバーにも劣らない人気になるに違いない、とその登場を待ち望んでいます。
<店舗情報>
Flatiron
35 West 21st Street New York, NY 10010
Columbus Circle
315 West 57th Street New York, NY 10019
[menu]
ブローアウト $40
ブローアウト&三つ編み $50
エクスプレススタイル(シャンプーなし)$30
三つ編み/ポニーテール(シャンプーなし)$30
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(取材/文 白石 里美)