先輩としてカッコよく決めるはずが…!? 現役美容師が経験した「先輩デビュー失敗エピソード」
遅刻は絶対にダメ! と厳しく指導。しかし、ある日自分も…(女性/25歳)
私は社会人になったとき、先輩から「お客さまからお金を貰って仕事しているんだから、遅刻は絶対に許されない。学生気分でいたら失敗するよ!」と教えこまれ、絶対にしないように働いてきました。そのため、2年目になったときには、自分も後輩の遅刻を厳しく指導。理由もろくに聞かず、「遅刻だけはありえないから! 社会人としての自覚を持ちましょう!」なんて、偉そうに言っていました。
ところが、カラー塗布の試験に合格するため、連日終電まで残って練習していた時期のある日。目が覚めると、すでに出勤時間を過ぎていたんです。メイクも髪も起きてそのままの状態で急いで出勤し、スタッフ全員に謝罪…。後輩にあれだけ「遅刻は厳禁」と言い聞かせていたので、冷たい視線を感じて合わせる顔がなかったです。
店長や先輩スタイリストから「〇〇が遅刻するなんて珍しいな! 毎日頑張って練習してたから、疲れが溜まってたのかもね。次から気をつければいいよ」と言ってもらって、ハッとしました。ただ厳しく指導すればいいわけじゃないんだと、このとき気づかされたんです。この失敗を活かして、今後は体調管理にも気をつけながら、先輩として頑張っていきたいと思います!
怠っていた仕事への努力。思い知らされたある出来事とは…(女性/26歳)
2年目になって後輩ができたころから、1年目のときのようながむしゃらな気持ちがなくなっていました。営業後に毎日残ってやっていた練習も、いつの間にか週2になり、プライベートを重視するように。アイドルのコンサートに行くため、土日に有休を使うこともありました。
ある日、毎日頑張っている気合いの入った後輩が、自分と同じ昇級試験を控えていることに気がつきました。「げ!」と思いましたが、2年目の私も難しくて何度も落ちている試験。年功序列もあって自分より先には受からないだろうと考えていました。するとその後輩が、一発で合格してしまったんです。
あっという間に後輩に追い抜かれてしまい、先輩の威厳もへったくれもありません。毎日終電まで残って、一生懸命先輩に食らいついて勉強している後輩と、週2回しか練習をしていない自分とでは差がついて当然です。後輩に抜かれた事実が悔しくて、その日から私も心を入れ替えて練習しています。