これって、もはやカスハラ? 美容師の時を止めた、お客さまからの難癖や難題
「シャンプーおじさん」に、ぼったくりと言われたり警察を呼ばれたり…(26歳/女性)
うちの店によく来る、少し癖のあるお客さまの話です。いつも、若いアシスタントの女の子にシャンプーだけしてもらって帰るので「シャンプーおじさん」と、あだ名がついた方がいます。下ネタ話を連発するので、女の子はみんな嫌がっていました。そのため、男性のアシスタントがシャンプーするようにしていたのですが、どうしても女の子にやってもらいたいようで、ある日、女の子を指名してきたんです。
料金をいただくとき「なんだ、この指名料金ってのは! ぼったくりじゃないか! 俺をナメてるのか!」と突然怒り出したんです。カウンセリングのときにも説明したのに…。
しまいには「俺は海軍だぞ、警察を呼んだっていいんだぞ!」と言って、自ら110番。駆けつけた警察官に事情を話すと、そのおじさんが営業妨害をしているということで、警察に連行されていきました。
自分で呼んだ警察に捕まっていく姿に、スタッフみんなで思わず吹き出して笑ってしまいました。あれからシャンプーおじさんは来ていません。どうなったのか気になっています。
「それは私がもうおばさんだって言いたいわけ!?」お客さまの若さへの執着がすごい…(40歳/男性)
うちのお客さまで、白髪染めを使わないで白髪を染めてほしいと言ってくる方がいます。そのお客さまの言い分は、「まだ白髪の本数が少ないから白髪染めをするほどではない。だから白髪染めではないけど、白髪が染まるやつでやってほしい」とのこと。
私は「白髪染めを使わないと白髪は染まりません」とお伝えするとまさかの大激怒。「それは私がもうおばさんだって言いたいわけ!?」と怒鳴り始めました。
周りにいたスタッフもドン引きです。「い、いや、そういうことではなくて…普通のカラー剤では白髪に色がつかないんです」と説明したのですが、「ちょっと! 白髪白髪って言わないでよ! 周りの人にも聞こえるでしょ。私が白髪の生えているおばさんみたいに思われちゃうじゃない!」とヒートアップ。いやいや、自分が大きな声で叫ぶから周りに聞こえているのであって私のせいではない。それに、実際に白髪が生えとるやないかい!と呆れてしまいました。
結局おさまらないので、了解しましたと言って明るく染まる白髪染めを使って、白髪染めではないということにして施術しました。それからなぜか指名できてくれるのですが、毎回白髪染めだけど「白髪染めじゃないですよ」と説明しています。白髪に対する人の感覚ってすごいなと思ってしまいました。
>ドライヤーを使わせてくれない。困り果てた美容師が思いついた苦肉の策とは?