理美容道甲子園優勝者“BROCHE Group”の温度差を生まない団結力
美容業界の活性化を掲げ、全国各地から集まったサロンが独自の取り組みを発表する大会「理美容道甲子園」。今年の6月に行われたその第1回で、お客さまに対する想い、お客さまに喜んでもらえる日々の活動を伝え、見事優勝を果たした「BROCHE Group(ブローチェグループ)」。
今回は実際に同大会にも出場したBroche会津若松店、店長の小林佑二さんに、組織としての団結力を高める秘訣について伺いました。
震災時に深まった横のつながり
-ブローチェグループが団結力の向上に取り組むきっかけとなったものは何だったのでしょうか?
創業から現在の10店舗に至るまでに、関わるスタッフの数が多くなった分、課題も増えてきていたので、それらを解決するためにはグループ全体でもっと話し合う必要があるんじゃないか、という意見に辿り着いたのがきっかけですね。
-実際に団結力向上のためにどんなことをしていますか?
年始にオーナーが1年間の行動方針を発表するのですが、その方針を達成するにはどうしたらいいかを話し合う報告会を、各部門やエリア、店舗単位で定期的に作っています。話し合いは自分たちで日程を決めて実施していて、グループ内の人間と会う機会が増え、絆が深まっていると感じます。
それから、レクリエーションにも力を入れています。スポーツを楽しむ部活動やバーベキュー、カラオケ大会といった行事を行っていて、普段個々の店舗にいたらなかなかつながることのできない他店舗のスタッフとも交流を図っていますね。
-横のつながりを作ることも意識されているのですね。
そうですね。東日本震災のとき、福島県内の郡山エリアにあった3店舗が営業できない状態になったんです。でも3店舗をそのままにしておくわけにはいかないし、スタッフも休ませるわけにもいかなかったので、郡山エリアのスタッフには同じ県内の会津エリアの店舗にきてもらって、一緒に働いてもらったんです。エリアが違うと一緒に働く機会って本当に少なくて、普段は関わろうという気持ちも小さいと思うのですが、他店舗のスタッフ同士が初めて一緒に働いたことで、それぞれの長所を共有したり、絆を深めることができました。当時家に帰ることができなかった郡山のスタッフに対して、「俺の家に泊まっていいよ」と声をかけるスタッフもたくさんいましたね。