特集「あたらしい美容室」-美容師が提供する“美しい”の意味って?-

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デザインの意味はより本質的になっている

 

-「brisa plus」をオープンして1年が経ちました。お客さんの反応はどうですか?

 

「もちろん来店の頻度は上がりましたね。美容室での予定がないときでも2Fのカフェにご飯を食べにきたり、ヨガに参加したりとか。『brisa』というのはスペイン語で『そよ風』という意味があり、美容室から本屋からカフェへとつなげる架け橋となりたいと思ってトータルコーディネートを考えました。美容室という姿が、お客さまにとって至福の時を過ごせる空間をプロデュースすることが、満足度を更に高めると同時に美容室単体ではもはやありえないと考え、次世代の美容室のあり方を表現してみました。

 

 

-なるほど、今後「brisa plus」のようなお店が増えてくるということでしょうか?

 

「そうですね。本が置いているからいいとか、そういうことではなく、きちんとお店のテーマを伝えられているかというのが大事なのだと思います。そしてそのテーマが人の役に立つものであること。ヘアスタイルのデザインが良いからお客さまが来るとか、そういう時代ではないと思います。お客さまが美容室に求める空間こそが、デザインの意味よりも更に本質的なものになってきていると思えます。何が良いもので、何が自分に必要なのか、お客さんがだんだんと気づいてきているんですよ」

 

プロフィール
brisa plus
代表/北野 由浩 (きたの よしひろ)

上京後、代官山の美容室でキャリアをスタート。その後いくつかの店舗を経て、2004年、表参道に「brisa」をオープン。当時からヘッドスパなどの付加価値の提供に目を向ける。2013年に複合サロン「brisa plus」を開店し、「ホリスティックビューティー」をテーマにさまざまなサービスを手がける。

 (取材・文/QJナビ編集部  撮影/東原 昇平)

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