足りない引き出しがあることに気がつかされた美容師、LECO小林 賢司「美容師ブレイクスルー白書2019」
「2019年の顔はこの人で間違いない!」
2019年、美容業界を賑わすであろう若手美容師に、QJナビDAILYがいちはやくスポットを当て、今後の目標などを聞く「美容師ブレイクスルー白書2019」。
第二回目はLECOの小林 賢司(こばやしけんじ)さん。
代表の内田総一郎さんに次ぐ、LECOのメインスタイリストとして活躍中。
「絶対にいい記事にしてください」と、2018年のできごと、自分自身が今思っていることを真摯に、ときに明け透けに語る小林さん。
足りない部分を見つけられた2018年。2019年LECOの小林としてやるべきこととは。
Q.2019年ブレイクスルー白書に選ばれた率直な感想をお聞かせください。
A.「きたな、って思いました」
2019年は自分を奮い立たせる年にしたいので、依頼を頂いたときは「よしっ、だよな」と思いました。
もちろん、この企画を受けることを内田が容認してくれたってことは、ちょっとしたプレッシャーでもあります。この企画書を見たとき、内田が「まじか」と言っていたので(笑)。
2018年、代表の内田が僕のことをすごくプッシュしてくれました。内田に依頼がきた撮影を振ってくれたり、コンテストの練習に付き合ってくれたりと、何かと僕のことを気にかけてくれたし、僕もそれに応えたいと思っていました。
チャレンジしたいことも山ほどあるし、LECOから新しいスタイリストも誕生します。今まで僕が拾っていたおこぼれが、二等分になる。いただいた仕事を全部気持ちよく打ち返す仕事をする、LECOの小林としてもっとブレイクしないといけない。と改めて思いました。
Q.美容師として大事にしていること
A.「おもてなしに自信ありです」
技術的な打ち出しは、ハイトーンカラーとメンズカットですが、僕は接客が気持ちいい美容師として、すごく自信がある。
サロンにくる動機は、かわいくなりたい、かっこよくなりたい、という気持ちできている方が多いですよね。
ここ、強調して欲しいんですけど、お客さまに気持ちよく帰ってもらうために、美容師はハートウォーミングでいないといけないという自論があります。せっかく技術がパーフェクトでも、接客がイマイチだったり、サロンの空気があまりよくないところでは、本当に自分がかわいくなったのか、お客さまを不安にさせてしまうと思っているんです。
昔から場の空気を読むのが得意で、誰かがイライラしているのとかすぐ見抜けるタイプでした。お客さまもそうだし、スタッフの気持ちもよく気付く方だと思います。
居心地のいい空間づくりのためなら、内田にだって進言します。内田もそのことは重々わかってくれているので、理解してくれる。そうすると、スタッフのモチベーションにもつながり、空気感がよくなるんですよね。
接客を伸ばそうと思ったのが、前サロンで打ちのめされたのがきっかけです。僕はイケメンではないし、売れるタイプの美容師でもない。とアシスタントのときに気がつけた。
技術はきちんと練習すれば上手くなる。それ以外の個性をどうやって作るか、と考えたときに、空気の読めること、人の気持ちが分かることが強みだと思ったんです。
飛び込みの外国人も、年配の方も、おとなしい人も、気難しそうな方もどんな人でも話せるし、気持ちよく帰ってもらえる自信がある。ラジオのヘビーリスナーで、喋りかたを勉強して、1分で話せるおもしろいネタ、3分で話せるネタ、5分、10分…と、隙間時間ごとに話のネタをいくつか用意をしたりしてます。
お客さまを笑わせたり、喜んでもらうことに生きがいを感じるので、ここはブラしたくない自分の大事にしたい部分です。
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