人気サロンがイチオシする「美容師ブレイクスルー白書2019」。 第一回目はありのままの姿で勝負する職人美容師、OCEANTOKYO WHITE 代表/七五三掛 慎二さん

Q.2018年はどんな年でしたか?

 

 

A.「準備の年」

 

2019年は攻めていく年にしたいと思い、昨年は技術的な部分や、自分の精神面でも準備をする年にしていました。WHITEというお店の組織のベース作りも佳境を迎えています。

 

当時OCEAN TOKYOの幅を広げたい、いつか飽きられてしまうのではないか、と思っていたタイミングで、WHITEの出店の話を頂きました。

 

束間の王道スタイルの男性が増えたけど、僕が学生時代の原宿はもっと個性を主張した人たちがたくさんいて、カッコよくて刺激的な街だったのを鮮明に覚えています。僕はそれを創る側として、個性を活かせるヘア発信をし、まずは原宿にいろんな髪型の人を増やしていきたいと考えて、当時は少なかった僕の得意な刈り上げスタイルを提案していました。

 

 

最初は抵抗感を感じていましたが、いまでは10人中8人が刈り上げスタイルにして帰ります。もちろん普通の刈り上げスタイルだけじゃなくて、僕が2019年推したい、バーバー文化を踏襲したフェードスタイルの人や、もちろんOCEAN TOKYOらしいスタイルにする人もいる。今、WHITEにはいろんなヘアスタイルのお客さまがいて、個性が膨らんでいる雰囲気を感じています。そこに楽しさ、やりがいがありますね。

 

Q.2019年はどんな年にする?

 

 

A.「攻める」

 

2019年はバーバーと美容トレンドの間をがっつり攻めて突きつめていきたいと思っています。

 

もうすでに注目されてますが、職人技であるフェードスタイルをもっと広めていきたいです。もちろん万人ウケという意味では弱いかもしれません。ですが、10人中2人が好きと言ってくれればいいかなと。OCEAN TOKYOの幅を広げる、と言ってWHITEの代表になりました。OCEAN TOKYOの間口を広げるのが僕の役割だと思っています。

 

2019年は「他と被りたくないなら、七五三掛」と言ってもらえるような僕個人のブランディングもしていきたいです。

 

 

業界に対して、僕自身が感じていることもあります。自ら発信するのは苦手だし、好きじゃない今の自分が業界に思うことに対して、何か言っていいのか葛藤もあったけど、自分のスタイルをより確立させていき、美容師の価値観を変えていきたいと思っています。

 

今は、集客のための作品が多すぎると感じていて、みんな似たり寄ったりな雰囲気。もっと自分自身のファンになってもらうような、個性を持った作品を打ち出していかないと、お客さまに飽きられてしまうと感じています。そういったことを発信する年にしたいですね。

 

プロフィール
OCEAN TOKYO WHITE
代表/七五三掛 慎二(しめかけ しんじ)

早稲田美容専門学校卒業後、都内有名店1店舗を経てOCEAN TOKYOのオープニングから入社。2015年1月にOCEAN TOKYO本店の副店長、その後OCEAN TOKYO本店の店長に就任。2017年2月19日OCEAN TOKYO4店舗目となる【OCEAN TOKYO WHITE】の代表取締役に。# shimetech というハッシュタグをつけて投稿された、バーバースタイルを踏襲したヘアに注目が集まり、ファッション感度の高い男性たちの間で話題。

 

(取材/高橋 優璃・撮影/菊池 麻美)

 

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