「つねに絶対に感動させようと思っている」ボウズ☆ミクラス・オーナーURAさん流のおもてなし

スタイリングに頼らず、カットでカッコいい髪型を

 

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-ここに通うお客さまは、なぜ原宿を通り越して、こちらのサロンにいらっしゃるのだと思いますか?

 

「ヴィジュアル系のサロンといっても、スタイリングでつくるサロンが多いんですよ。でもうちは、スタイリングではなくて、きちんとカットでカッコいいスタイルをつくりたいとこだわっています。もちろん、ライブとかで派手に固めたり、逆立てたりするときにはスタイリング剤は必須なんですけれども、それ以外の日常のシーンでは、スタイリング剤に頼らず、乾かしただけでちゃんとシルエットがキマる、そんなスタイルをつくるように心がけているんです。お客さまがその技術力を認めてくれているということもあるのかもしれません」

 

 

絶対に感動して帰ってもらおうと思っている

 

-こういうスタイルをつくる際に、キモとなる部分ってどこらへんになるのですか?

 

「今、うちで圧倒的な人気があるのがロングウルフと2色カラーなのですが、ロングウルフで重要なのは、バックトップのボリュームの位置と耳上からフェイスラインに向かうライン調整ですね。HPの写真などのヴィジュアルを持って来てくださっているお客さまも多いので、それを見つつではあるのですが、リピーターの方からは、おまかせでお願いされることも多いです」

 

-ファッションや髪にこだわりの強いお客さまが多そうなので、おまかせって言われると、大変そうですね。

 

「意外と難しくないんですよね。というのは、お客さまの求めているものが僕たちと同じ方向なので。もちろん、あらかじめ『こんな感じどう?』と提案はするのですが、ほとんどの場合、『じゃあ、それで』となりますね。

 

お客さまが言っていたのですが、ヴィジュアル系やパンク系が得意じゃないサロンに行くと、意思の疎通が大変みたいですよ。もちろん、写真は持っていくのですが、思い描いていた髪型にならないことがほとんどなんだそうです。

 

おそらく、ヴィジュアル系のスタイルが好きじゃない美容師だと、正解をどこに持っていっていいかがわからないんですよね。他のサロンに行ったお客さまから、『今までで一番よかった』と言われることも多くて、それはうれしいですね」

 

-先ほど、カットでキマるスタイルをつくるのがこだわりとおっしゃっていましたが、それ以外で心がけていることはありますか?

 

「そうですね。来店してくださったお客さまには、絶対に感動して帰ってもらおうと、いつも心がけています。だって、新幹線に乗って、JRに乗り換えて、行き帰りの時間の方が長いお客さまも多いんです。それだけの時間と手間をかけて来店してくださっているお客さまに、納得のいかない髪型で帰っていただくわけにはいかないですよね。絶対に感動させよう、絶対にキメてやる! と思ってカットをしています。

 

実際、結構、感動してもらっているんですよ。カットが終わって鏡でうしろ姿を見ると、たいていのお客さまは『おおお!』と感動してくださいます」

 

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-最後に、リクエストQJナビの読者にメッセージをいただけますか?

 

「うちのようなヴィジュアル系のサロンって、ハマる人はハマるけど、このテイストが好きじゃない人には敬遠されると思うんです。今後、サロンがもっと安定して売り上げを伸ばしていくためには、ヴィジュアル系じゃない人たちをどう取り込んでいくかということも課題になってくるとは思っています。

 

ただ、その前の段階として、これから自分のサロンをオープンしたい、そこで成功したいと思っている人に重要なのは、初心を忘れないことだと思いますね。美容師になりたいと思っていたときの気持ち、自分はこういうことをやりたいと考えていたときの気持ち。

僕はカッコいいスタイルをつくれる美容師になりたいと憧れて、今も自分が好きだと思えるスタイルをつくっています。その気持ちを忘れずにいたら、ブレずに方向性を見つけられると思います」

 

 

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BOUZU☆MiCRUS オーナースタイリスト/URAさん

都内数店舗で勤務後、本八幡にBOUZU☆MiCRUSをオープン。難しいスタイリングなしに簡単にシルエットがキマるヴィジュアル系スタイルが人気。サロンのインテリアも凝っていて、店の外に飾ってあるラッキーロボを始め、オブジェのほとんどがオーナーの手づくり。

 

 

(取材・文/QJナビ編集部)

 

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