今やトレンドサロンの代表格。成長止まらぬ『Belle』の秘密
Belleの思想はもうみんなに根付いていると思う
-ブランドイメージを維持するために、提案するヘアスタイルやビジュアルなどもある程度意思統一を図っているのでしょうか。
飯田 発信するヘアスタイルに関してはじめに掲げたコンセプトは、赤文字系と青文字系の間をねらっていこうというものでした。たとえば個性的なデザインだったとしても、お客さまがちょっと頑張れば手に届くと感じるヘアスタイル。お客さまの日常に溶け込むんだけれど、かといってコンサバすぎない。そんな感じをずっと提案しています。
-堀之内さん そのギリギリをねらっていっていますよね、常に。そのギリギリ感って、一番共有するのが難しい気がします。
堀之内さん そうなんですよ。だからヘアスタイルについては、僕らがずっとつくって見せていくしかなかったんですよね。でも今やっと幹部たちもそういうスタイルをつくれるようになってきて、継承されてきたなと感じています。今度は幹部たちから下の子たちに伝わっていくといいなって。
飯田さん 最近では美容師のみなさんからも「Belleってこういう感じだよね」と言ってもらえるようになってきて、手応えは感じています。Belleらしさがあるというのは、うちの大きな強みです。
堀之内さん 若い子たちは入社してからずっとそれだけを見ているので、自然とうちっぽいものをつくるようになってきているしね。
飯田さん うん、フォトコンでもアシスタントがむちゃくちゃうまいよね。そういう面から見ても、みんなに思想が根付いていっているのを感じます。
-スタイリストデビュー後の集客サポートはどうされていますか?
飯田さん デビューした直後はお店が責任をもって新規客を渡しています。そうすることがはじめに掲げたスタッフを大切にするというサロンコンセプトに沿っていると思いますから。サロンとして新規を呼んで、ちゃんと振り分けてあげられる状況をつくるのが店としての責任です。
堀之内さん だからこそ発信するヘアスタイルを中心に、サロンのブランド力で新規を呼べるようにというのは常に意識していますね。
-フリーの新規客はどのくらいこられるのですか?
飯田さん サロンによってもまちまちですが、各店月に200〜300人程度です。若手スタイリストは新規客をしっかりリピートさせるというのが、デビュー直後の課題となります。
-では最後に、今後の展開はどのように考えているか教えていただけますか?
飯田さん 考えていますが、秘密です(笑)
堀之内さん 僕はサロンの将来についても柔軟に考えていかないといけないと思っています。もうここに向かって行くぞという時代じゃないと思うんですよね。時代や人の変化とともに、そのときに必要なことを選択してやっていかないといけないと思っています。だから自分の頭をどれだけ柔らかくしていくかが、自分にとっての課題……夢です!
飯田さん サロンの展開の話じゃなくなってるけど(笑)。ま、人を大事にというのをぶらさずにやっていきたいよね。
堀之内さん うん。それだけは守って、あとは柔軟に選択していきたい。
- プロフィール
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Belle
代表/飯田尚士(いいだたかし)
青山のサロンを経て、堀之内大介氏とともに2010年にBelleを立ち上げる。2017年6月に4店舗目となる吉祥寺店をオープン。外国人のような柔らかい質感のスタイルが得意で、モデル・タレントの顧客も多数。
- プロフィール
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Belle
代表/堀之内大介(ほりのうち だいすけ)
青山のサロンを経て、飯田尚士氏とともに2010年にBelleを立ち上げる。2017年6月に4店舗目となる吉祥寺店をオープン。流行を敏感にキャッチし、似合わせとトレンドを絶妙に組み合わせた再現性の高いスタイルで多数のお客さま、雑誌媒体などからの支持を得ている。
(取材・文 福田真木子 写真 河合信幸)