13年目に究極のコラボを実現! 日本中の鉄道ファンが集う理容室「BBつばめ」のストーリー
鉄道だけではなく、さまざまな会話が楽しめるお店でありたい
セット面は2つありますが、基本的には1対1で接客します。ヘアスタイルはご要望がはっきりしている方はその通り施術しますが、鉄道ほど髪型に興味のない方には、積極的に提案もします。鉄道に惹かれてうちにいらして、その結果、新しい自分を発見できたら楽しいはず。そのためにも再現性にはこだわっています。修行していた店でも「店を出てからが勝負だ」って言われていました。1人で営業しているのでセミナーなどにはなかなか行く時間がとれませんが、今はYoutubeなどもあるので、常に新しいスタイルを研究して取り入れています。
接客中の話題にしても同じ。もちろん鉄道のマニアックな話もしますが、電車に乗って行った先で食べた美味しいものの話なんかは、どんな人にも通じる話題です。私は電車に乗っていろんな場所へ行くので、行った先の鉄道以外のことも知るようにしています。常に新しい情報をお客さまにお話することで「ここにくると楽しい話が聞けるな」と思ってもらえたら、リピートにつながると思うんです。“鉄道オタク”であることを前面に押し出すよりは、幅広くいろんな話題ができることが大事だと考えています。
真似するのが嫌だった。超頑固でも“自分の正解”を作ればいい!
両親にはこういう理容室を作ることには反対されましが、昔から誰かの真似はしたくなかったんです。真似をしてもオリジナルには勝てないし、それよりも小さくても“自分の正解”を作ればいい、という考え方でやってきました。周りからは超頑固だと言われますが(笑)。
逆にお店の珍しさから「他店に真似されたりしないのですか?」と聞かれることもあります。しかし、たぶん真似しようとしてもできないんですよね。根幹がわかっていないと、ただ鉄道グッズを並べただけの店になってしまいます。この店に置いてあるすべてのモノには、ストーリーがあるんです。それを語れないと持っている意味も飾っている意味もありません。
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