永遠の反抗期!不良美容室阿佐ヶ谷3349オーナーの数奇な美容人生

阿佐ヶ谷3349の元店舗は今よりずっとナチュラル系だった

 

 

阿佐ヶ谷で働くきっかけになったのは、前サロンで出会った美容師さんの誘いがきっかけ。そこがのちの阿佐ヶ谷3349になるわけですが、当時は今よりはナチュラル系のサロンだったんですよ。地域からも愛されているサロンだったのですが、何年か働いたのち「お家騒動」みたいなことがありまして。

 

阿佐ヶ谷の店舗を閉鎖して、経営状況があまりよくないもう一店舗と統合しようという話が出てきたんです。スタッフはみんなイキイキと働いているし、こんなに愛されているサロンはないと思ったから、僕は反対しました。そして最終的には、「俺がこの店を買います」と提案したんです。そうすれば、今の場所にサロンを残せるし、もう1店舗の資金ができるので、了解を得ることができ、阿佐ヶ谷3349が誕生しました。ただ、ほんとに時間がなかったから、アコムからお金を借りて店舗を買ったんです。金利が高かったので、つい最近まで返済していました(笑)。

 

営業は順調だったのですが、自分の知識不足で銀行口座を凍結されて運転資金を借り入れできなくなり大ピンチになったことも。100万円の支払いが控えている状態で現金がなくなり、どこもお金を貸してくれないなか、唯一融資してくれたのはレイクさん。担当者に「なんとかなりました!」と言われてATMに向かったら、引き出せるお金は3万円。100万円の支払いには到底足らないですが、「神様がくれた3万円」だと思いました。レイクは三井住友銀行系なので、感謝の意味を込めて三井住友銀行に口座だけ作ったんです(笑)。

 

ちなみに、そのピンチは税理士の助言で創業融資を受けることによって、なんとか乗り越えることができました。こんな感じで、僕は借金するような人間なので、まあほかにもひどいことがたくさんありましたけど、お客さまとスタッフのおかげでなんとかなっています。

 

一つくらい好き勝手やっているサロンがあってもいいじゃない!

 

 

オーナーになってからはとにかくお客さまが喜ぶこと、自分たちにしかできないことをやろうっていうことで、いろいろやっていたら今のサロンになっちゃいました。コンセプトは「永遠の反抗期」。サロンの内壁を赤で塗ったことが最初でした。僕としては、お客さまが通うサロンは一つでなくてもよくて、普段はオーソドックスなサロンに行くけど、気分転換にウチを使ってもらうとかでもいいと思っているんですよ。だから、本当に好き勝手やらせてもらっています。

 

世の中にめちゃくちゃたくさんのサロンがあるなかで、一つくらい僕らみたいな店があってもいいじゃないですか。僕たちは、阿佐ヶ谷3349のことをいいと言ってくれる人のためだけにやればいいかなと。というか、ウチのノリが嫌いな人はそもそもこないので、すごいラクなんです。アートな仕事をしている人とか、昔ちょっと悪かった人とか、こういうノリに憧れる美容師とか、いろんな人がきてくれています。ハイブランドのカッコよさと対局にある、土着的なカルチャーが混ざったダサかっこいい感じというか、イメージしているのはそう言う感じですね。

 

 

>インプットしすぎてあふれたものをぶちまけろ!

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