時間もお金もスタイルもこだわるギャルだから、技術で応える

一度の施術でつけるエクステは、だいたい80〜100本。さらにブリーチしてカラーをすれば施術代は６〜7万円になることもあります。正直、特に若い世代にとっては、決して安いとは言えないですよね。でも、それだけお金を払ってでもこだわってキレイでおしゃれになりたいという想いを持っているのが、ギャルなんです。だからこそ、それに応えるのが私たちの役目です。

また、ギャルヘアは定期的なメンテナンスが必要です。ハイトーンカラーなので、髪が伸びてくると目立ってしまう。エクステも少しずつ傷んできます。けれど、メンテナンスで毎月エクステを変えていたら、時間も出費も大変ですよね。

そこでANHK CROSSでは、エクステをした翌月は伸びた部分と退色した部分のカラーのみのメンテナンスにし、エクステを付け替えるのは2カ月に1回にすることを提案しています。ただこれは、どこのサロンでもできる対応ではありません。質の低いエクステだと、数日でバサバサになってしまうこともあるからです。エクステの素材と技術の質が高いからこそできる対応です。

ギャルたちの「かわいい」が基準。今後は海外への技術展開も検討

私たちがいつの時代も大事にしてきたのは「ギャル」という表現を、ヘアスタイルを通してお手伝いするということ。ギャルたちは自己表現に命をかけているといっても過言ではありません。彼女たちは、例えば前髪の角度や髪の巻き具合など、髪型や色に、特に強いこだわりポイントがあるので、施術ではそれを必ず守ることを心がけています。

デザインに関しても、こちらから提案するよりも、彼女たちの「かわいい」という感覚を大切にしています。毎年社内でショーを行うのですが、今年はeggモデルに審査員になっていただき、彼女たちの目線で何がかわいいかをジャッジしてもらいました。ギャルは常に進化しているからこそ、私たちもそれをいち早くキャッチしていきたいと思っています。

ANHK CROSSはエクステという技術を確立したことで、30年間ギャルと共に歩んでこられました。最新のエクステ技術は、今は門外不出ですが、今後は海外も含めてこの技術を展開することも視野に入れながら、常にお客さまの期待に応えていきたいですね。

プロフィール

ANKH CROSS
執行役員・エリアマネージャー／本間寛人（ほんま ひろと）

東京都出身。2008年、自身もギャル男だったことから、ギャルヘアで有名なANKH CROSSへ入社。エクステとカラーリングの技術を磨き、今では有名モデルやタレントからの指名も多数。

（取材・文／若月美沙　撮影／河合信幸）

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