次の時代を担うと言われている Z 世代の美容師の中でも、独自の世界観と光るセンスで大きな注目を集めている DaB 富永榛人さん、OLTA フミヤさん、 RUNO2 HARA さん。それぞれ打ち出しているスタイルはまったく異なりますが、お互いをリスペクトしあっている間柄です。

今回は、そんな3人に同年代の美容師に対して思うこと、影響を受けているカルチャーやこれからの美容業界について、語り合っていただきました。

好きなものが明確で、意思を貫く人が多いのがZ世代の美容師の特徴

（奥から、フミヤさん、ハルトさん、HARAさん）

――今日集まっていただいた皆さんは、地元や専門学校も別々の同世代なんですよね。どんなつながりがあったのでしょう？

ハルト：HARAちゃんは、専門学校のときからの友人です。僕は日本美容専門学校でHARAちゃんは中日美容専門学校なのですが、日美と中日美容の学生は交流があって。

HARA：そうだね。東京に憧れる身としては日美の人たちはみんな輝いて見えた。おしゃれ集団だなって思ってたよ。

ハルト：またまた（笑）

フミヤ：僕とHARAくんは、お互いの先輩スタイリストが手掛ける雑誌の撮影現場で一緒になることが多くて、それで仲良くなったんだよね。撮影現場ってピリッとした緊張感が続くこともあるから、同じ美容チームとして他サロン同士でも「がんばろうね！」っていう仲間意識が芽生えて。

ハルト：僕とフミヤくんはちゃんと話すのは実は今日が初めてなんですよ。SNSでは繋がっていて、「そのうち話したいね」って言っていたので、今日こういう機会で会えてうれしいです。

この3人の共通点で言うと、ファッションが好きなのが大きいのかな。HARAちゃんと交流のあった美容学生の頃は特に、まだ美容よりもファッションが重要で、ファッションスナップに載ったらイケてるという世界だったし。でも、同じファッション好きなのに、働くサロンも作るスタイルもまったく異なるのが面白いなと思う。

あの頃は「負けたくない！」って気持ちが強かったけど、今はそうは思ってなくて。HARAちゃんとフミヤくんの作るスタイルは僕にはできないものだなって、勝手に勉強させてもらってます。

――今、ハルトさんとフミヤさんは26歳、HARAさんは27歳ですが、同世代の美容師を見ていて思うことはありますか？

HARA：やっぱりSNSの使い方はみんな上手いですよね。ちょうど得意な世代の走りくらいなんじゃないでしょうか。高校生くらいからみんなスマホを持つようになって、SNSでの交流とかも始まって…っていう。

ハルト：僕らより下の世代になると、もう完全にSNSが主流になってくるね。

フミヤ：SNSと一緒に育った影響なのか、学生時代から自分の好きなものが明確な人が多いかも。意思が強くて、信じているものに向かって突き進んでいく感じがあると思いますね。

＞共通点はファッション好き。でもインスピレーションは三者三様