注目YouTuberに聞く!「美容師による美容師のためのYouTube戦略2020」
■10代20代の女性から絶大な支持を集めるVioletのMANAEさんのYouTube戦略2020
モデルさんを介してMimiTVの専属美容師に!
Q. YouTubeを始めたきっかけは?
A. Instagramとは違うユーザーにも見てほしかったからです!
これまでInstagramを中心に発信していたのですが、ユーザー層は20代以上が中心だったので、自分のお客さまにも多い10代にアプローチするために、YouTubeをはじめたいと考えていました。ちょうどそのタイミングで、モデルの阿島ゆめさんがMimiTVの人たちと一緒にサロンにきてくれたんですよ。「一緒にコンテンツをつくりましょう」という話になり、MimiTVの専属美容師として、レギュラーコンテンツをもたせてもらえることになりました。
更新頻度は月に2本から3本くらい。サロンの出勤前に恵比寿のスタジオで撮影しています。ライトやホワイトボード、プロ仕様のカメラなど機材が充実しているスタジオで撮影しているので画像の繊細さが求められるメイク動画などでも綺麗に取りやすいのがいいですね。動画をはじめてから「YouTubeを見てきました」と言ってくださるお客さまが増えました。YouTube経由と思われる新規のお客さまは、月10人くらいいらっしゃいます。
視聴者さんに「イメージとギャップがない」と言われる
YouTubeはユーザーとの距離が近いメディアだと思っています。メイクやヘアアレンジを丁寧に説明すると10分くらいはかかるし、自分という人間を知ってもらえるから、親近感がわくと思うんですよね。動画を通じてお客さまに自分のことを知っていただいているので、カウンセリングをしやすいというメリットも感じています。
モデル役として動画に出ることも多いです。そのときに気をつけているのは服装。たとえば、冬なら白いタートルネックのニットを選ぶなど、季節感がありつつ、メイクが映える服装を意識しています。また、私の肌はツヤが出やすいので、ライティングによってはテカりすぎてしまうんですよ。なので、ファンデーションであえてツヤを抑えています。
動画の尺を短くしてより見やすいチャンネルにしたい
Q.YouTubeチャンネルのブランディング戦略を教えてください。
A.自己満足ではなく、お客さまが見たいと思うコンテンツをつくっています。
Instagramで質問を集めて、質問が多い内容を企画に落とし込んでいます。見てもらえないと意味がないと思っているので、自分が見たいものよりは、フォロワーさんが見たいものやフォロワーさんの役に立つものをつくっています。
自分のチャンネルをつくることになったら、YouTubeの常識とはちょっと違う編集の仕方をしてみたいと思っています。私は視聴者としてYouTubeを見ていて思うんですが、一つ一つのコンテンツが長いんですよ。10分、12分くらいの動画は長いので、飛ばし飛ばしで見ています。きっと同じようなことを感じている人もいるはず。たとえばメイクの動画をつくるんだったら、フルメイクの動画をつくるんじゃなくて、「アイメイクにフォーカス」など、細かく分けて編集していこうかな、と考えています。
Q.思い出深いバズ動画を教えてください!
A .冬と梅雨の時期に出したヘアアレンジ動画です。
メイク動画が全般的に人気がありますが、特に反響が大きかったのはヘアアレンジ&巻き髪特集の動画です。私自身が癖毛で悩んでいて、髪をまとめるのが大変だったんですよ。同じ悩みを持っているフォロワーさんもきっとたくさんいるのだと思います。
一番再生数が多かったのは、「【美容師直伝】冬におすすめのヘアアレンジ3選」という内容で、再生回数は21万回以上。「【プロが教える】梅雨に役立つ、ボサボサにならないヘアアレンジ3選!!」も同じく21万回以上再生されています。