「これが流行るんじゃないか」と感じたものをすかさず落とし込む

Q.動画の再生数を伸ばすコツは？

A.自分がいいと思うもの、視聴者さんが求めているものを動画に落とし込んでいます。

「この年はこれが流行るんじゃないか」と予測して、髪型のつくり方や、ヘアセットのやり方を理論的に解説する動画をつくることが基本です。たとえば「波打ちセット」の動画は、1年半くらい前にアップしました。最初は2万回とかその程度でしたが、今では６０万回を超える再生数です。

いかにトレンドに敏感であり続けるかが重要ですね。今は、この髪型はかっこいい、このセットがセンスいいとか、自分がいいと思ったものは実際に流行っています。だからこそ、流行るものを感じ取れるように感覚を磨き続けたいです。

流行るものっていうのは、万人受けしているということ。つまり自己満足ではないということです。視聴者のみんなが何を求めているのかアンテナを張り巡らせなくてはならないと思います。美容系がいいのか、ハウツー系がいいのか、みんなが何を求めているのか、何を知りたがっているのかは常に分析しています。まぐれでヒットする動画はないです。

美容師のYouTubeチャンネルからはあえて距離を置く

Q.この人のYouTubeはチェックしていますという方はいますか？

A.同業者のYouTuberの動画はあえて見ないようにしています！

美容師さんの動画を見ると、影響を受けて似たような動画をつくってしまうかもしれないのであえて見ないようにしています。参考にするのはタイトルやサムネイルくらいですね。

むしろゲーム実況やエンタメ系など、自分が視聴者として楽しめる動画を見ることのほうが多いですね。あとは、カメラなどのガジェットや動画編集系のチャンネルは、スタイリッシュな編集をしている動画が多いので参考にしています。

Q.2020年の動画市場はどうなると思いますか？

A.間違いなくライバルが爆発的に増えると考えています！

新型コロナウィルスの影響で自粛中にYouTubeを始めた人がすごく多いと思います。美容師さんだけではありませんが、今年は爆発的に増えるのは間違いないです。休業中は売上を上げられないので、サロンワーク以外でも収益を上げていきたいと考える美容師さんも増えたんじゃないかなと思います。この流れはどんどん加速するでしょうね。

InstagramやFacebookでは伝えられない人間味を出せるYouTubeの良さを感じている美容師さんもいるはず。ヘアセットなどのレクチャーもしやすいし、自分の個性を出しやすい点がYouTubeの強みですよね。

参入者が増えることに対して、僕もプレッシャーも感じています。実際のところ、メンズのスタイルをつくっても例年よりも再生数が伸びないといったことも起こっています。この大きな流れに飲み込まれてしまわないように、これからもいかに斬新なものを出していくのか試行錯誤しているところです。

どんなYouTubeチャンネルなのかわかりやすい看板をつくろう！

Q.You Tubeを始めようと思っている方へメッセージをお願いします！

A.自分のチャンネルのウリが何なのかわかりやすくしましょう！

「どんなラーメンでも美味しく作れます」っていうラーメン屋さんよりも、「家系ラーメンが美味い」とか、「魚介系スープが自慢」とか、何かに特化しているラーメン屋さんのほうが食べたくなりませんか？ YouTubeもそれと同じだと思います。

自分がどういう人で、何が得意なのか。女性のヘアセットが得意なのか、メンズが得意なのか、カラーやパーマに自信があるのか、何かに特化してそれを研ぎ澄ますことが大事です。あれもこれもと欲張らず、一つに絞ってみてください！

プロフィール
フリーランス美容師（Lily所属）
SHOHEI（ショウヘイ）

東京都出身。早稲田美容専門学校卒業。原宿のメンズに特化した美容室にてジュニア・スタイリストを経て、23歳でLilyにてスタイリストデビューを果たし、フリーランス活動を開始。美容師YouTuberとして登録者数20万人という実績をもち、2018年秋にはテレビCMデビュー。メンズカットやショートカットを得意とし、10〜20代の支持率が高い。

SHOHEIさんのYouTubeはこちら

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