SNSも売上も好調、順風満帆な美容師人生を歩むrisaさんがフリーランスから社員に戻る道を選んだ理由は? #Z世代のスター発掘!
さらなる成長のためフリーランスから社員に転身。yen.で気付いた売り上げよりも大切なこと
その頃にInstagramで発信していたのは、赤髪+レイヤーで作ったお客さまスタイルと、自分自身のことです。東京に来てから半年くらいでInstagramが集客に繋がりはじめて、その後も順調に予約が入るようになりましたね。フリーランスなので働こうと思えばいくらでも働けてしまって、売上の金額だけで言うとお店の中でもかなり上の方になったこともありました。そのタイミングで私は「あれ、ここにいてもこれ以上成長できないかも」と思ってしまったんですよね。今になって考えると、そんなことないとわかるのですが…。そのときはどうしても別の環境や新しい技術を求めてしまって、Yen.に移ることを決めました。
というのも、当時から私自身の髪はハイトーンのデザインカラー。Instagramで自分の写真を載せているので、お客さまから同じカラーをオーダーされることもあったのですが、ブリーチの技術に自信がなくて出来なかったんですよね…。私は、当時から今働いているYen.のオーナー(川尻 敦史さん)にカラーをしてもらっていて、他のサロンに所属しているにも関わらず、カラーに行くたびにハイトーンの技術をいろいろ教えてもらっていました。
自分の髪は全てお任せで染めてもらっていたので、ある意味で私のプロデュースをしてくれたのも、デザインカラーに興味をもったきっかけも川尻だったんです。
加えて、ちょうどインボイス制度がスタートする時期だったこともあり、フリーランスとして自分で経理などの手続きをするのが難しいかも……と不安になって、Yen.でもう一度社員として働き始めたんです。
フリーランスになるときは最後までマンツーマンでお客さまに向き合える環境を、そしてYen.に入社するときはハイトーンの技術を……その時々で自分の目的が叶う場所を選んで働いてきましたが、今になって気づくことはたくさんあります。
マンツーマンでお客さまをやりたいと考えていたのは、「私のお客さまだから」という気持ちが強くて、アシスタントに任せることに苦手意識があったからなのですが、フリーランスを経て正社員に戻ると、アシスタントのありがたさが身に沁みるんですよ。
アシスタントだからといってお客さまへの熱量が違うなんてことは全然なくて、私一人では気づけないことにも気づいてくれるし、助けてくれる。スタイリストから見て「こう動いてほしかった」と思うことも確かにあるかもしれないけど、逆に、「こんなことに気づいて動いてくれたんだ!」と思うことがたくさんあります。それに、ブリーチの技術に関しては、入社してまだ1年の私の方が教えてもらうことがあるくらいです。
前社で「ここではもう成長できないかも」と考えてしまったのも、当時の私には判断する基準が少なくて、技術や接客など、見方を変えれば学ぶことはきっとたくさんあったんだと思います。
>お客さまの写真は“自撮り”を載せることで、美容師の認知度も上がる!?