独立2年目の夫婦経営サロンに客足が途絶えない理由
夫婦経営サロンの秘訣には「家事育児分担」もある
サロンを立ち上げるときは、本当にバタバタしていて大変でした。それまで10年近く美容師として楽しく働いてきましたが、それは雇われの身だったから。自分たちでサロンを運営するとなると、プレッシャーが全く違います。それでも、お客さまは途切れずに来てくださって、立ち上げから半年くらいすると随分と落ち着いて働けるようになりました。
主人は短期集中型で要領のいいタイプ、私はどちらかというとコツコツ仕事に取り組む努力型。意見がぶつかることもありますが、サロンを経営するうえではバランスはいいかもしれないですね。また主人が家事育児に協力的なのもありがたいです。私の帰宅が遅くなったとき、食事の準備や子供のお風呂や寝かしつけまでしてくれて、私は食べて風呂に入ってねるだけ、になっていることもあります(笑)。
ただし、最初からこうだったわけではありません。主人と同じだけ働いているのに、家事の負担も増えそのせいで気持ちの余裕をなくして、子供に強く当たってしまうこともありました。それを近くで見たから、主人は変わってくれたのかもしれません。こんな風に、自分たちの視点や考え方、行動を変えられるところが、私たち夫婦の強みなのかな、とも思います。
今はサロンも順調ですが、これから先、壁にぶつかることもあると思います。でも、私たち夫婦は、壁にぶつかっても目を背けずに、自分たちの視点や考え方を変えながら、成長の糧にしていきたいです。
♦♦♦ 応援メッセージ♦♦♦
いい意味での「開き直り」も必要!
子育ては予想できないできごとの連続です。子供が熱を出すこともしょっちゅう。病気が長引いて登園できないこともあります。そんなとき私は、遠慮なく家族の協力を仰ぐようにしています。そして、「ゆっくり子供と過ごすいい期間だな」という具合に、ポジティブにとらえています。一人で全部抱え込むのは無理。いろいろ抱え込んでしまいがちな女性美容師さんには、いい意味で開き直って、欲しいなと思います。
- プロフィール
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REPLAY HAIR DESIGN
店長/FUMIKO(ふみこ)さん
埼玉県出身。真野美容専門学校卒業。小学生時代から手芸や料理が得意でモノづくりに関心を持つ。中学生のころからヘアアレンジに夢中になり、美容師の道へ。美容専門学校を優秀な成績で卒業後、地元のサロンに就職。結婚・出産を経て、夫ともにREPLAY HAIR DESIGNを立ち上げる。小規模サロンながらメディアに掲載されることも多く、Instagramのヘアアレンジも好評。
http://replay-salon.com/index.html
https://www.instagram.com/fumiko.0928/
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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