LECO代表 内田聡一郎×アーティスト tofubeats (前編) 安易に迎合するな 「自分の好きを理解させること」も僕らの仕事だ ~Voicyスペシャル対談~
「楽しさにもっと貪欲に、もっと自然体でいいじゃんってことだね」(内田)
内田: アーティストとリスナーの間にタイムラグはない?
tofubeats: それはありますね。
内田: 美容師業界でもそれがあって、たとえば今はウルフでエアリーなヘアが一般的なトレンドなんです。実は1年以上前から美容業界ではそれを流行らせたいねっていう動きがあって。
tofubeats: あー、なるほど。ファッション業界と似ていますね。
内田: 情報がだんだん降りてきて、インフルエンサーや芸能人がウルフヘアにして、それをみんなが真似するみたいな。僕は美容師業界で流行り出したタイミングでやろうとするからちょっと早すぎて、お客さんが周りから「え、どした?」と思われてしまったりして。
tofubeats: 僕らも「tofubeatsチームは1年早い」って言われていました。売れるときにやらないって。ただ、お客さんが1年早くウルフカットにしちゃって浮くみたいなことが、音楽の場合はないですからね。
内田: 今の音楽シーンで言ったら、若い子ってめっちゃヒップホップが好きじゃないですか。トーフくんもヒップホップを取り入れた楽曲をつくっていたと思うんだけど、そこから軸足が抜けはじめている感じがする。
tofubeats: そうですね。今、自分の中でキテいるものを提供しないっていうのは不誠実だと思っていて。ただそれによって「売れないよ」ってよく言われるんですけれど、「ある程度折り合いがつけられるんだったらそっちのほうがよくない?」ってことなんですよね。
内田: 「次はこっちを見ているよ」っていうのを指し示すというか。そういう感じなのかな。
tofubeats: そうですね。ただ、僕も人よりちょっと多く音楽を聴いているだけですから、お客さんもすぐ同じくらいの水準になれるんですよ。Spotifyとかみんなが使えるもので音楽を聴いているわけですから。「こっちにきたら面白いよ、みんなもやったらいいのに」っていうことを本気で思っているだけというか。
内田: それは俺的にはかなり学びだな。かなり励まされましたよ。そこに対して新たなリスナーが増えて、新たなトレンドが生まれる。その繰り返しだもんね。
tofubeats: そうですね。単純に「みんなもっと音楽の楽しさに気づいてくれたらいいな」って感じですね。
内田: 「楽しさにもっと貪欲に、もっと自然体でいいじゃん」ってことだね。
(後編に続く)
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プロフィール
LECO代表
内田 聡一郎(うちだ そういちろう)
2003年より原宿のサロンでトップディレクターとしてサロンワークをはじめ、一般誌、業界誌、セミナー、ヘアショー、著名人のヘアメイク、商品開発など様々な分野で活躍。
2018年 渋谷にLECOをオープン、2020年 セカンドブランドQUQUをオープン。代表として今後一層の活躍が期待されている。著書「自分の見つけ方」(2013年)、「内田流+αカット」(2017年)、「内田本」(2018年)を発売。また、シザーやシザーケースなどのオリジナルプロダクトも発売中。
2019年12月から若手美容師にエールを送るsoucutsラジオを始動。
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プロフィール
tofubeats
1990年生まれ神戸出身。中学時代から音楽活動を開始し、高校3年生の時に国内最大のテクノイベントWIREに史上最年少で出演する。 その後、「水星feat.オノマトペ大臣」がiTunes Storeシングル総合チャートで1位を獲得。メジャーデビュー以降は、森高千里、の子(神聖かまってちゃん)、藤井隆ら人気アーティストと 数々のコラボレーションや、ドラマ「電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-」や、カンヌ映画祭のコンペティション部門に出品された映画『寝ても覚めても』の主題歌・劇伴を担当するなど活躍の場を広げ、これまでに4枚のアルバムをリリース。2020年は、3月にデジタルミニアルバム「TBEP」をリリースし、活動の幅を拡げ活躍している。
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