カッコつけるのはやめて、自分をさらけ出しちゃえば?

 

Instagramで「今日は花柄シャツワンピでお待ちしています♡」などと、その日のオシャレのポイントを添えて投稿しているVeLOディレクターの赤松美和(あかまつみわ)さん。ファッションフォトの投稿を始めたきっかけや、その狙いを尋ねてみると、とても意外な答えが返ってきました。毎日ときめきながらセンスを磨きたいという若手美容師さん必読のインタビューです。

 


 

ときめきはマーケティングや戦略に勝る

 

私のサロンワークは、その日のファッションコーディネートを紹介する写真を撮るところからはじまります。気がつけばもう8ヵ月くらい続いていますが、それを集客につなげようとか、ブランディングしようとか、そういう戦略があるわけではないんですよ。

 

私はいつも「ときめくこと」を探しています。その日のコーデをInstagramに投稿するのはその一環です。自分がときめくからやる。ただそれだけなんです。趣味の領域でやっているから、Instagramをご覧になるみなさんからも楽しそうに見えているのだと思います。もしも、下心が見え隠れしていたら、楽しそうにも見えないし、何より自分自身がときめかないので。

 

 

 

ファッション以外では、自分で作った夕食や豆苗(とうみょう)の成長も撮影しています。私は記録マニアなので、同じテーマで集めた写真がずらりと並ぶとすごく気持ちいいんですよね(笑)。夕食だったら「最近、色が偏っているからいろどりをよくしようかな」と美容師としての美意識が働くし、豆苗の場合は「こっちの子は成長速いけど、こっちの子のはのんびりだな」とか見えてくる。すごく面白いんですよ。

 

くだらないことでも続けると思わぬパワーを生み出すもの。たとえば、今回の取材の話もそうですよね。Instagramで2、3回投稿しているだったら、誰もファッションの話を聞きにこないけど、続けているからこういう機会をいただけたわけで、「継続は力なり」を実感しています。

 

毎日の服選びが「脳トレ」になる

 

 

服選びがわくわくする時間になるように、テーマを持って選ぶようにしています。これまで180枚以上投稿していますが、ルールとして同じ組み合わせはしない、というのは意識しています。

 

テーマは続けている事で自然発生的に生まれます。たとえば「この一週間はモノトーンにしよう」とか「トリコロールで統一してみよう」とかそんな感じ。自分でドレスコードを決めると、手持ちのアイテムでどんな着こなしができるのか考えるようになりますよね。これが「脳トレ」になると私は考えています。昔着ていた服が意外と使えるのも楽しいし、アイテムを色で分類するようになってクローゼットの可視化も進みました。それで気分がよくなって、ついでに部屋の模様替えも(笑)。本当にいいことづくめなんですよ。

 

 

この習慣は、毎朝の撮影を手伝ってくれているアシスタントの成長にもつながっていると思います。最初の頃は、画角がおかしかったり、斜めになっていたりと、なかなか上手く撮れない人もいました。作品撮りなどの際に撮影力を磨くきっかけになるよう、見せ方を伝えながらダメ出ししています。「漫然と撮るんじゃなくて、目的や狙いを持ってシャッターを切ってね」とか。ちなみに、今では私が出勤する前に、アシスタントが準備して待ってくれるようになっています(笑)。

 

>体に服を合わせるのではなく、服に体を合わせる

 

 

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