美しすぎる極上ブリーチカラー。ハイトーンNGの職場でブリーチがOKに! Instagramフォロワー10万人超の吉永大介が率いるVARDYの誕生秘話と野望を聞いた
VARDY共同代表、中澤卓也との出会い
編集部:オンラインサロンも軌道に乗り、満を持しての独立だったと思いますが、中澤卓也さんと共同代表という形にしたのはどうしてでしょうか。
吉永:美容師2年目の頃、渋谷センター街でモデルハントしていました。そのときに知り合ったのが中澤くんです。共通の友人がいたこともあり、「一緒に飲みに行かない?」って誘ってくれたんですよ。それから、終電くらいまでモデルハントして、終わったらみんなで飲みに行くみたいな生活を続けていました。
ただ僕はそのうち美容に集中するようになって、飲みにも行かなくなって、しばらく疎遠になっていたんですよね。再会したのは、僕が引っ越したばかりで風呂が使えなかったとき。中澤くんに「お風呂貸してほしい」ってお願いしたんですよ。数年ぶりなのに、いきなり風呂を貸してくれなんて、冷静に考えればおかしいんですけれど、それからまた意気投合したんですよね。美容のモチベーションも高いし、肩ひじ張らず、自然体で一緒にやっていけそうだなと。
なので、オンラインサロンもサロン出店も中澤くんと話し合って進めてきました。共同代表というと心強さがある反面、うまくいかない時に一緒に乗り越えられるような人ではないと無理だと思います。代表二人がピリピリしていると下の子にも悪影響があると思いますし。そういう意味で、相手が中澤くんだから共同代表という選択肢を選ぶことができました。
いざサロンをつくると決めてからも色々あって、物件の手付金を払っているのに融資が下りずに途方に暮れたりなどあったんですけれど、中澤くんと、仲間になってくれた鎌倉くん(VARDYディレクター鎌倉 光輝さん)がいたから乗り越えられました。
カラーの匠ならではのこだわりが詰まった店内
吉永:オープンしたのは4月。当日は本当に多くのお客さまがご来店されました。お花もいっぱい届いて、「花屋かな?」と思うくらい通路までお花でいっぱいに。本当に嬉しかったですね。
サロンの内装は、シンプルな中にも工夫を加えています。20坪に8席という仕様で、バックヤードも少し広めに設計しています。店内のカウンターに立つと、お客さまの表情をはじめとして、サロン全体が見渡せるようになっているんですよ。アシスタントの仕事ぶりも見えるし、アドバイスもしやすいんですよね。
ナノメートルアーキテクチャー設計のスタイリッシュな内装 @nanometerarchtecture
ちなみに、ドリンクもちゃんとしたものを出したいし、作っているところを見せられるようにしたいと思ったので、バルミューダのドリンクメイカーと、ソーダストリームも設置しました。
サロンにはグレーグリーンのタイルが敷き詰められているんですが、これは銭湯をイメージしています。お風呂につかるように、ちょっとゆったり過ごしていただきたいという思いを込めました。
サロンの売りはなんといっても豊富なカラーです。ズラリと並んだカラー剤がお客さまからも見えるようになっています。僕らとしてはもっともっと増やしていきたい。お客さまに提案するときも、「青だけでも5種類以上の違いがありますよ」という具合に、色の選択肢の多さを知ってもらうようにしています。目指すのは、美容業界で最もカラー剤を置き、最も多くのカラーを実現するサロンです。
夢は日本のヘアカラーのカルチャーを変えること
吉永:ゆくゆくは日本のヘアカラーのカルチャーを変えたいと思っています。カラー禁止の飲食店勤務のお客さまが、僕のカラーがきれいだからという理由でOKになったときと同じように、非の打ち所がない洗練されたカラーを提供して、学生はもちろん、社会人のブリーチカラーも当たり前になる世の中にすることが夢です。
- プロフィール
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VARDY 代表/カラー特化型オンラインサロン” ANOTHER”主宰
吉永大介
福岡県出身。大村美容専門学校卒業。新卒でDaBに入社。オーナーをはじめ有名美容師のもとでアシスタント経験を積む。スタイリストデビュー後はデザインカラーで人気を博す。2019年7月にフリーランスに転向。GO TODAY SHAiRE SALON 原宿Liber店に勤務。サロンワークに加え、デザインカラーのセミナー講師として活躍。2022年6月にカラー特化型オンラインサロン” ANOTHER”を立ち上げその主宰を務める。2023年4月、中澤卓也氏とともにVARDY立ち上げ。現在に至る。
Instagram:@yoshinaga_daisuke
(文/外山武史 撮影/松林真幸)
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