Valentineの中島さんに聞く、SNS でムーブメントをつくる方法

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今となってはヘアサロンがSNSを運用することは珍しくありませんが、いち早くInstagramを使った情報発信を始めたのが原宿にあるValentine。数々のファッショニスタが通い、多くのフォロワーを抱えるSNS時代の新しいヘアサロンValentineの代表・中島さんにファッショニスタ及びサロンスタッフを使った情報発信についてお話を伺います。

 


 

Instagramは名刺。世界観に共感してくれたお客さまが拡散していく

 

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-サロン名義でInstagramを始めたきっかけは何だったのでしょうか?

 

「そもそものきっかけは、30代以下の人たちが雑誌離れしてきたことです。それまで表参道や原宿などの有名サロンの集客の要となっていたものは、ファッション誌や美容専門誌に載っているヘアカタログでした。それがファッション誌を読まない時代になり、ほかに自分のサロンを知ってもらえるツールはないかと思って見つけたのがInstagramでした。最初に始めたのは、2年半か3年前くらいだったかと思います」

 

-なぜInstagramだったのでしょうか? SNSならほかにも色々あったと思うのですが。

 

「Instagramを始める以前から、mixiにはじまりFacebook、TwitterなどのSNSが流行っていったけど、そこには手を出しませんでした。『文章はいらないから髪型だけ見たい』という人もいるし、文章は読み手によって受け止め方も変わるし炎上する危険もありますから。オープン当時からファッション関係の方にお店に来ていただきたいという想いが根本にあって、そういう意味ではお客さまのターゲット層をだいぶ絞っているので、Instagramならサロンのコンセプトや世界観を絵的に表現できるなと面白みを感じたんですね」

 

-でもその当時は、Instagramはあまり浸透していなかったのでは?

 

「そうですね。ほかのSNSに比べるとユーザー数はまだ少なかったかもしれませんが、流行る前からInstagramを使っていた人は、おしゃれが好きな人や感度の高い人、自分に自信がある人が多い印象はありましたね。自分の見せ方にこだわる方というか。そこがサロンのターゲット層とマッチした。いろんな意味で相性が良かったんです」

 

-現在、中島さんのフォロワー数4500人超、ほかのスタイリストも5000人超。と、驚異的な数を誇っていますが、フォロワーを増やすためにしたことはありますか?

 

「僕自身、そんなにガンガンやってないです。というか、店の中で僕が一番更新していないかも(笑)。スタッフにも『フォロワー数を上げろ!』とか強要もしていません。あれって、ワタシはこういう者です、こういう髪作ってます、こういう世界が好きです…っていう名刺のようなもの。なので、そのスタイリストの世界観に共感するしかないですし、その世界観に共感してお店に来ていただいたお客さまが、髪型を気に入って好意でInstagramにアップしてくれて、それを見た人がValentineに興味を持ってくれたりする。ほんとシンプルにその繰り返しの結果なんです」

 

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