「東京ブレンドという第三勢力を作りたい」U-REALM代表の高木裕介の野望

東京ブレンドを作って業界に新風を起こしたい

 

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-今は東京ブレンドの活動にも力を入れていますね。東京ブレンドとはそもそも何でしょうか?

 

「東京ブレンドはいろんな美容室が集まってできた組合です。勉強会を主催したりして、サロンのスタッフを育てようという取り組みを行なっています。インスタグラムやTwitterの使い方、人をどうリクルートするべきか、助成金の申請方法も教えています」

 

-なぜ設立しようと思ったんですか?

 

「発言権を得たかったんです。さっきの助成金の話もそうですが、現在は大きな美容室が助成金を持っていってしまい、メーカーもディーラーさんも大きな美容室に目を向けがち。

 

だから小さな美容室でも発言権を得られるように集まって主張する。5万人もいたら政治ができるじゃないですか。そこで東京ブレンドなんです。今、大阪ブレンドができて、名古屋ブレンドと九州ブレンドは会員募集しました。地方の弱いところはリクルートです。だから僕たちで採用のシステムも作りたい」

 

-すごい。この業界全体を変革しようとしているんですね。

 

「今、美容業界って大型のチェーン店と小規模な有名店がお互いをバカにし合っている。チェーン店側は有名店は経済力がないってバカにして、有名店の方は大型店は個性がないってバカにしてる。その二極しかないんです。

 

でも東京ブレンドは、その中間に位置したい。有名店の特性を残しつつ、大きな勢力として存在感を発揮する。マイノリティが集結する受け皿として東京ブレンドがあるんです」

 

-これからの美容室経営で大切なことは何だと思いますか?

 

「これまでの美容室は、特殊な会社形態だったと思うんです。スタッフの保険や年金を払っていないお店だってたくさんあります。でもこれからの時代はそれでは駄目です。一つの企業としてちゃんとしていなくてはいけない。そうじゃないと潰れちゃいます」

 

プロフィール
株式会社U-REALM
代表取締役/高木裕介

北海道出身。U-REALM、L.O.G、L:der's、FAIRの4店舗のオーナーを務め、他FC加盟店3店舗を抱える。 東京ブレンド、大阪ブレンド、名古屋ブレンドを主宰。サロンクオリティシャンプーのプロデュース業やBARの経営(2016年3月に新宿でオープン予定)などマルチに活躍。

 

(取材・文/QJナビ編集部)

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