撮影、ヘアメイクに内装デザインも!? 人見知り高校生が「よくばり美容師」になるまで -yukiさん U29次世代美容師-
サロンの全体ミーティングで涙を流しながら訴えたこと
私が入ったころのAssortは、最初に勤めたサロンと比べると、すごく時間がゆったり流れていました。忙しい環境で働いていた私からすると、当時のAssortには足りないものがたくさんありました。大きいサロンはルールに従うことが中心だけど、新しいサロンなら自分たちで作ることができる。アシスタント2年目の自分が動けば変えられることもあると考えて、積極的に働きかけるようにしました。
全体ミーティングで涙を流しながら、自分のやりたいことを訴えたこともありました。たとえば、モデルハント。私はスタイリストデビューしたら撮影をしたいと思ったので、モデルハントの文化を作ろうと思ったんです。自分から働きかければサロンが変わる環境だったので、楽しかったですね。
小林のメインアシスタントを4年半経験し、そこから学んだこともたくさんあります。全国でセミナーや講習会がありますし、海外にサロンがあるので、撮影の際に、同行させてもらう機会もありました。行った先で本当に色々な美容師さんとの出会いもあり、刺激になりました。
小林の仕事を間近に見て、「誰に対してもフラットで、心地の良い空間をつくる接客スタイル」にも影響を受けました。ただ、サロンの外にいる時間が長かったため、サロンワークやレッスンの時間をつくるのが難しく、スタイリストデビューまで5年半もかかってしまいましたけれど(笑)。
ヘアメイクとしてもプロになりたい!
スタイリストデビュー後は、自分が好きなデザインをSNSで発信してきました。つくりたいイメージは、芯があるけれど、どこか儚げな雰囲気を持った女性。女優で言えば、深津絵里さんや満島ひかりさんのようなイメージです。男性にモテるデザインじゃないかもしれないけれど、作品から奥行きやストーリーを感じられるような、そんなスタイルを目指しています。ありがたいことに、私の作品が好きなお客さまがきてくださるので、毎日楽しい時間を過ごしています。
一方で、いくら撮影を重ねても全然自分の求めるクオリティに実力が追いつかない、というフラストレーションもありました。昨年、その想いが爆発して、自分に足りないものを補うため、外の世界でヘアメイクを学びました。ヘアメイクに求められるのは、カットやカラーなしで撮影のイメージにあう女性を作り上げること。しかもそれが、映像、雑誌、Webなどのメディア映えするように仕上げることが求められます。
ヘアメイクの活動はまだスタートしたばかりで、今はまだ小さな仕事からコツコツと実績を重ねています。もちろん、サロンワークも好きなので、一人ひとりのお客さまと丁寧に向き合う美容師であり続けたいです。ちょっとわがままかもしれませんが、サロンワークやヘアメイクだけではなく、興味がわいたら他の仕事にも挑戦したいです。
>CORRERの内装デザインも…やりたいことを実現できるわけ