22歳で武道館に立った男の思考回路「美容師は夢見がちでいい!」 -浜本 忠勝さん U29次世代美容師-
お金がない、時間がない、それでも夢を忘れてほしくない
ナプラドリームプラスの影響で、スタイリストデビューした後、たくさんのお客さまがきてくださいました。でも、自分に自信を持てない時期も長かったし、人前では話せない失敗や挫折をたくさんしました。思ったようにリピーターが増えなかったり、周りにいる先輩スタイリストの目を意識しすぎたりして、縮こまっていたこともあったと思います。でも、仕事がつらかったことはないし、自信をつけるために練習して、ダメなところは改善して、お客さまを喜ばせることを繰り返していたら、少しずつ景色が変わってきたんですよね。
もっと自分の技術、人間性の幅を広げて多くのお客さまを喜ばせたいし、いろんな方面で面白いことや、おしゃれなことにも挑戦していきたい。海外で力を試したいし、自分のサロンを構えてみたい。こんな風に目標を掲げてやっているから、毎日ワクワクしています。
一方で、お金も時間もなくて大変だなって思っている若い美容師さんが、たくさんいることも知っています。だけど僕は、「お金がなくても、時間がなくても、それでも夢を忘れないでほしい」と思うのです。
だから今、苦しくて立ち止まっている若手美容師さんが僕の目の前にいるとしたら、3年後、5年後の「なりたい自分」をイメージして、ワクワクしながら今やるべきことに打ち込んでみるように伝えたいですね。
- プロフィール
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スタイリスト/浜本 忠勝(ハマモト タダカツ)
神奈川県出身。国際文化理容美容専門学校渋谷校卒業後、都内のサロンに就職。22歳、アシスタントながら2014年のナプラドリームプラスコンテストの準グランプリに輝く。2017年12月よりフリーランスで活動を開始。2018年春を目標に、サロン立ち上げの準備を行っている。
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)