TOKYO看板アシスタント男子 vol.10 良縁男子FILMS小俣恭平さん
東京のカワイイアシスタント女子をご紹介したTOKYOカワイイアシスタントシリーズから1年。世は空前の男子ブームです。清潔感などあたりまえ、男子もかっこよく、ときにはカワイく。そんな時代を牽引しているであろうサロンの看板男性アシスタントさんにクローズアップします。
美容師たるものカッコイイことも人気の条件。未来のカリスマとなる!? 看板男性アシスタントさんに信条(マイルール)やファッションについてなどを伺いました。
第10回目は、現代っ子に珍しく、さまざまな出会いを自分のエネルギーに変えて美容の道を進むFILMSの良縁男子小俣恭平さんです。
DATA.
出身:栃木県
学校:日本美容専門学校
キャリア:アシスタント3年目
特徴:良縁男子
美容学校生時代に海外美容ボランティアに参加し、カンボジアの孤児院でのカットやストリートカットを体験した小俣さん。まだ学生だからそれほど技術があるわけではないけれど、みんなものすごく喜んでくれたそう。それが心底うれしくて美容の楽しさに開眼したとか。学生の技術でこんなに喜んでもらえるのなら、これから技術をさらに磨いたらどんなに喜びを広げられるのだろうとワクワクを感じたといいます。それが今も小俣さんの美容のエネルギーになっています。そして当時そのボランティアを主催していた美容室の担当者が、現FILMS代表の一人である笠井智博さん。そんな今に繋がる運命の出会いもありました。
卒業後は学生時代にレセプションのアルバイトをしていた都内の有名店に入社。初めは入社するとは思っていなかったものの、レセプションとして築いてきたスタッフさんたちとの関係を大切にしてみようと入社を決めたそう。その後、FILMSを立ち上げる笠井さんからオープニングに参加してみないかとオファーが。新しいサロンを0から作りたいという希望があったところへ、尊敬する笠井さんからのオファーに何か縁を感じた小俣さん。「今は何でもやってみな!」という自由なチャレンジ精神のあるFILMSで撮影や、モデル活動などさまざまなことにトライしながらスタイリストを目指す縁結び男子です。
SHORT Q&As !
Question1. スタイルを持って楽しく美容師をするためのMYルールは?
自分が楽しいと思えること、モチベーションがあがることをみつけて定期的に実行することです。今は撮影ですね。今週1回のペースで作品撮りをしています。ヘアメイク、ファッション、カメラとトータルで世界観を作る楽しさがあります。休みの日の朝にやることが多いのですが、すごくリフレッシュするんです。特に集客のためにやっていることではなかったのですがinstagramにアップしていたら、それをみてカットモデルさんがきてくださることも増えてきました。
Question2. 今一番がんばっていることは?
撮影です。もう1年続けているので、徐々に自分の世界観を認知してきてもらえているなと感じます。作品はシンプル過ぎず、行き過ぎず、リアリティブを意識して作っています。今は先輩方に作品を見てもらってアドバイスをもらっています。どんどんクオリティを上げていきたいし、ゆくゆくはコンテストに出たり業界紙に載るような作品を作りたいんです。
Question3. 今日のファッションポイントは?
コートがポイントです。学生のときに古着屋さんで買って、今も大切に着ています。ずっと着ているので、ボタンがとれて違うのをつけていたりするんですけど、それも含めて愛着がわいています。新しいものと古着をミックスして着るのが定番です。今日もシャツは古着でパンツはJieDaのワイドデニム、ウェストを紐で絞る珍しいタイプです。古着なのに、「その服どこのブランド?」と聞かれると、うまく着こなせてるなとうれしくなります。あと靴だけはいいものを履けと以前聞いたことがあって、1年に1回いい靴を買うのもこだわりです。
Question4. 今はまっていることは?
ストリートカットです。カンボジア、インド、モンゴルなど、海外に行った際にはストリートカットをします。美容師としての喜びに目覚めた原点でもあります。言葉は通じなくてもはさみと技術でつながれる感覚ははまりますね。
Question5.お休みの日は何をする?
夜は必ず誰かとごはんを食べるか、飲みに行きます。他のサロンの人や、カメラマン、衣装さん、古着屋さんで出会った人、モデルさんなど、サロン外の人と行くようにしています。いつも違う人といると新鮮さを感じられるからです。あと、作品についての感想をきくと美容師じゃない人は、作品についてすごくシンプルな感想を言ってくれるんです。例えば「いつも衣装が目立つね」と言われると、“ヘアとのバランスを考えた方がいいかな”とか参考になります。美容師だと細かなヘアの出来についての話になるので、それはそれでいいのですが、一般的な意見ってすごく大事だなと思います。
Question6.センパイに言われて心に残っていることは?
若林さん(FILMSのオーナーの一人)の「それは日本一なのか? と自分に問いただせ」という言葉です。FILMSは“日本一の会社になる”という大きな目標があるんです。それは絵空事ではなくオーナー3人が本気で思っているから、僕も入社したからにはそれに続け! という精神でいます。だから“どうしたらいいかな?どうやったらいいかな?”と疑問が生じたとき、この言葉を思い出して自分の指針にしているんです。お客さまがいっぱいでばたばたしているとき、“待っているお客さまを素通りして、日本一になれる?”
“忙しいからといって撮影の衣装選びを明日にまわしてしまって、日本一になれる?”
この問いかけがしっくりくるし、全てのベースになっています。
(取材・文・撮影/QJナビDAILY編集部)