寺村塾#2 化学の問題集を解けば、美容師としてレベルアップできる!? －「美容化学者」かずのすけさん－（後編）
みんながみんな成功できるわけじゃない だからこそ戦略を練ろう
かずのすけ：自分のやり方を見つけてのし上がるしかないですね。ただ、100人いて100人がそれをできるかっていったら難しい。みんながみんな成功できるわけではないですもんね。だからこそ、自分の将来をしっかり考えたほうがいい。
寺村：今あるカタチにこだわる必要はありませんよね。やり方は自由だし、いろいろな方法が考えられると思います。
かずのすけ：型破りっていうところでいうと、僕は自分の仕事を銀行などで説明するのに苦労しますもん。「自営業です」って言っていますけれど（笑）。
編集部：かずのすけさんは自分の仕事を自分で作ったわけですもんね。
かずのすけ：ただし、自分の仕事をつくるのは簡単ではないです。以前、有名インフルエンサーのかたが、「大学には行く必要がない。オンラインサロンで勉強すれば儲かる」みたいなことを言っていましたけれど、僕はそれに対して反対の見解でした。たしかに才能があればそういうことができるかもしれないけれど、大卒というカードが社会で生きていく上で役立つこともあります。僕は個人の才能を伸ばすことを歓迎する一方で、そうではない人たちの受け皿も必要なんじゃないかなと思います。
編集部：もともと先生を目指していらっしゃって、今は化学の先生として活動しているかずのすけさんならではの意見ですね。教え子というか、子どもたちへの愛を感じます。
かずのすけ：誰にも落ちこぼれてほしくないですから。なので、この手の話の答えを導きだすことは難しいですね。
- プロフィール
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かずのすけさん／美容化学者
京都教育大学教育学部卒、横浜国立大学大学院卒（教育学学士・環境学修士）
専門分野は有機生物化学、洗浄化学、界面活性剤など。大学ではタンパク質（ケラチン）と界面活性剤の相互影響について研究。大学院では界面活性剤を中心にした化学物質の生態リスク評価、及び化粧品や美容リスクに関わる消費者認知の研究に取り組む。現在はホームページ運営、執筆活動、セミナー講師等を行いつつ、コンサルタントとして企業の商品開発を支援。プロデュース化粧品・著書・掲載誌多数。
https://ameblo.jp/rik01194/
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寺村優太さん／Lily美容師
群馬県出身。山野美容専門学校卒業。都内有名店を経てフリーランスとして活動後、Lilyの立ち上げに参加。髪に悩む人を救済したい一心で365日ヘアケア情報を発信。主な著書に自身の経験や知識の集大成といえる美髪本『前からも後ろからもキレイがあふれる 美髪のルール』（Discover21)がある。
ブログ
https://beauty-architect.com/lily/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/teramura/
（取材・文／外山 武史 撮影／菊池 麻美）
