寺村塾#1 「お客さまファースト」を貫くことが売れっ子になるための近道 -『もみヤセ』本島彩帆里さん-(前編)
食べ物を選ぶときは「どっちが私の体が喜ぶかな?」と問いかけてみる
寺村:忙しくて不健康になりがちな美容師さんに、セルフケアのアドバイスをするとしたらどんなことを伝えたいですか?
本島:目の前のことばかりではなく、根本的なことにも目を向けることをオススメします。たとえば、歯の磨き方が悪い人が、歯科医院に行っても、歯磨きの仕方を変えないと虫歯はなくならないですよね。それと同じで、自分になぜその悩みや症状が出ているのか、その原因を考える必要があると思います。毎日10時間以上働いて、睡眠時間もほとんどなかったら、パフォーマンスが落ちて一人ひとりに集中できないですよね。それなら、働く時間が多少短くなったとしても、しっかり体を休めて、ベストの力で挑める美容師さんのほうがお客さまにも喜んでもらえるのではないかと思います。
寺村:それはその通りですね。
本島:美容師さんが忙しくて余裕がないときは、お客さまにもすぐ伝わります。「なんかソワソワしているな」とか、「心ここにあらずだな」とか、わかるんですよ。いつも元気で「あなただけと向き合っています」という美容師さんのほうがまた行きたくなります。たとえば、心と体の余裕を生むために、「休むことも仕事」と考えたり「やめることリスト」をつくってみるといいかもしれません。
寺村:たしかに無駄な作業も多いし、人に任せられることまで抱え込んじゃう人もいますしね。
本島:そうそう。例えば不健康を脱するためには、生活をシンプルにすることが第一歩です。食べ物についても同じで、添加物をとりすぎていると感じたら、ちょっと加工食品を控えるように意識するとか。
寺村:余計なものを体に入れないことは確かに大事かも。僕は自炊をはじめて、調味料や油もすべて無添加のものに変えてから、びっくりするくらい体調がいいです。
本島:そうなんですね! どんなふうに変わりましたか?
寺村:いつも元気だし疲れないし、そんなに食べなくても満足できるようになりました。前はなんであんなにおなかが減っていたんだろうって思うくらい。なので今は、余計なものを体に入れてパフォーマンスを落とすのが嫌ですね。
本島:口に入れるものの選びかたが変わったんですね。食べ物を選ぶときは、体が喜ぶか、喜ばないかを基準にするといいと思います。たとえば、人工甘味料が入ったゼロカロリーの食べ物を体が喜ぶかな?とか。
寺村:わかりやすいですね。でも、ダイエットってなかなか続かないんですよね。僕は不健康で追い込まれたから続けていられますけれど。
本島:ダイエットが続かない人の特徴で、「0か100か」という極端な人が多いんです。「0か100か」ってすごくエネルギーを使うし、燃え尽きやすいから、そもそも継続できないんです。色でいうと「白か黒!!」みたいな選択を少しずつ「グレーでもいいかな」って思えるように意識していくのも大切だと思います。例えば、チョコビスケットばかり食べて太ってしまっている人は、いきなりチョコビスケットを我慢するのではなく、少し意識してビスケットを減らしてチョコレートだけにするとか。ちょっとずつで大丈夫です。
寺村:なるほど、美容師さんは凝り性の人が多いから、次第に自分の手で麺を打つようになるかもしれないですね(笑)。
→次回はInstagramフォロワー28万人の本島 彩帆里さん秘伝の情報発信のコツです。
お楽しみに!
- プロフィール
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本島 彩帆里さん/ダイエット美容家・元エステサロン店長・エベリスト株式会社CBO
産後20㎏の減量に成功。エステサロンでの経験を活かしInstagramやTwitterなどのSNSでダイエットや美容情報を発信している。フォロワーは28万人を超え、著書は累計36万部越え(2018年9月現在)。現在は各方面からのイベント出演やTV、WEB、雑誌、ラジオなどで幅広く活躍中。近著に『「もんでヤセない身体はない」式 しぼり棒 1本で脂肪の攻め方10通り!』(2018年1月26日)
Instagram⇒https://www.instagram.com/saoooori89/
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寺村優太さん/Lily美容師
群馬県出身。山野美容専門学校卒業。都内有名店を経てフリーランスとして活動後、Lilyの立ち上げに参加。髪に悩む人を救済したい一心で365日ヘアケア情報を発信。主な著書に自身の経験や知識の集大成といえる美髪本『前からも後ろからもキレイがあふれる 美髪のルール』(Discover21)がある。
ブログ
https://beauty-architect.com/lily/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/teramura/
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)