全員がスパニスト! ヘッドスパを中心にしたTANGANILLA流ロイヤルカスタマーのつくり方
オリジナルブックで、ヘアプランニングを提案
お客さまを飽きさせないヘッドスパメニューのつくり方を、TANGANILLAのヘッドスパ責任者・白田智史(しらたさとし)さんにもうかがいました。
—サロンのオリジナルをプラスアルファしたヘッドスパメニューについて教えてください。
今は「プラン」という題名の手づくりのブックをつくって、髪をプランニングしていきましょうという提案をしています。ブックを使いながら、何のためにケアをしたいのかなど、今日の体調や気分などお客さまの内面にある希望を一緒に確認していきながら、施術の内容やマッサージの種類を選んでいくようにしています。
このブックは期間限定で、だいたい半年程度で他のアイデアに変えます。ブックではなく、マッサージの内容を新しくしたり、アロマの香りを変えたりすることもあります。
ヘッドスパに限らずですがメーカーさんの講習で習ったことをそのまま行えるかどうかは、サロン内の状況に左右されがちだと思うんですね。なので、うちでは習った中から必要なものを抜き出したり、ブラッシュアップしたりして、サロン独自のヘッドスパメニューに昇華したうえでお客さまに提案するようにしています。
また継続して施術を受けてくださるお客さまにも毎回、毎回、ヘッドスパについてや、頭皮環境について、そしてケアの必要性についてお話することを心がけています。何度もお話しして次回の予約につなげていくうちに、3カ月、半年、1年と、頭皮環境や髪の毛の状態の改善をしてもらって、ヘッドスパを当たり前のことと思ってもらえるようにしていくのです。
- プロフィール
-
TANGA NILLA
代表/手束 幸徳(てつか ゆきのり)
kakimoto armsの店長などを経て、2003年に東京・二子玉川に「TANGA NILLA」をオープン。ヘアメニューの他、ネイルやスパメニューも充実したトータルサロンとして、大人の女性の支持を集める。
- プロフィール
-
Beautician/白田 智史(しらた さとし)
山形容専門学校卒業後、2010年に「TANGANILLA」に入社。ヘッドスパメニューの責任者として、サロン内で中心となってヘッドスパメニューの開発、提案を行っている。
(取材・文 福田 真木子)