新世代のカリスマ、SYAN野々口祐子さんに質問! センスってどうやったら身につくの?

「昔からひとつのことに固執しない性格なんです。なんでも吸収したいからかな?」

 

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-帰国してから、ヘアメイクの仕事はどのように始まったのでしょうか?

 

「ありがたいことに雑誌のスナップページに載せていただいて、若いときはスナップに登場するだけだったんですけど、そのうちページの担当の編集さんが出世して、で、ほかのページのヘアメイクの依頼がきて…っていう感じで、お仕事をいただくようになりました」

 

-サロンワークとヘアメイクのお仕事、どのようにバランスをとっていますか?

 

「今はサロンワーク中心で、依頼があったらたまにヘアメイクをやるくらいです」

 

-その理由は?

 

「サロンワークが楽しいっていうのもありますし、ヘアメイクとかスタイリストとかカメラマンとか、それ1本でやっていらっしゃる方たちは、それに人生賭けているじゃないですか。実際やってみて、二足のわらじって難しいと思ったし、専門でやっていらっしゃる方にちょっと失礼かなという思いも少しあって…。ヘアメイクに踏み込むんだったらがっつり踏み込みたいし、やるなら極めたい。極端な性格なんです(笑)。なので今は、(ヘアメイクの)お話をいただいたらやらせていただいているという感じです」

 

-独立はいつ頃から、どのタイミングで考えていたのでしょうか?

 

「30代になる前に、環境をがらっと変えたいとずっと前から思っていました。ちょうど29歳のときに、いろんな方との出会いがあったり、前のお店が無くなっちゃったりタイミングが重なって、お店を出すなら今かなということで」

 

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-お店のコンセプトは?

 

「スペルは変えていますが、店名につけた『シアン』は三原色のひとつで、少し色味を抑えた抜け感のある青。その色のイメージと作りたい女性像をマッチングさせています。優しく柔らかい印象なんだけど、凛とした強さを持った女性を打ち出したい。それがコンセプトであり、そういう方に来ていただきたいという想いを込めています」

 

-ヘアデザインは、どんなコト・モノにインスピレーションを受けることが多いですか?

 

「洋書とか、雑誌が多いかな。あとは、アーティストのPVやジャケットデザインだったりとか。意識的にチェックするというより、普段から好きで見ている感じですね。雑誌ではありませんが、最近の出来事だとUNDER COVERの展示を見に行って、高橋盾さんのクリエイションにすごく刺激を受けました。思わず会場を2周しちゃったくらい(笑)」

 

-写真家やデザイナーなど、特に好きなアーティストはいますか?

 

「それも特になくて。昔からひとつに固執しないというか、特別この人が好きっていうのがあまりないんですよね。基本的になんでも吸収したいと思っているからなんですかね。なにかひとつに特化するとか、得意分野みたいなのがあるのもいいなあとは思うんですけど」

 

-それはファッション観にも共通していますか?

 

「そうですね。ファッションにおいてもこれが好きっていう固執がなくて、着ず嫌いがあまりない。けっこういろいろと挑戦するタイプです。だからクローゼットの服にまとまりがないんです(笑)。振り返ってみても、高校時代は古着が好きだったし、専門時代は派手でもモードでもなく普通っぽかったし、美容師になってからはサロンの影響でハイファッションにも興味を持ち始めて、休日はずっと洋服屋さんめぐりしていました。よく雑誌のスクラップもしてましたね」

 

 

>野々口流ファッションのこだわりとは?

 

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