新世代のカリスマ、SYAN野々口祐子さんに質問! センスってどうやったら身につくの?
その容姿とファッションセンス、そしてヘアデザイナーとしての確かなスキルで、ヘアメイクの仕事でもひっぱりだこのSYAN代表・野々口祐子さん。SYANのお客さまにも、彼女のファッションも含めたトータルセンスに惹かれて来店するアパレル関係者が多いとか。そこで、新世代のカリスマに「センスの身につけ方」について伺いました。
固定概念が吹き飛んだ、N.Yで見つけた「枠に捉われない感覚」
-美容師を志したきっかけを教えてください。
「高校2年生くらいのとき、ファッションにめちゃくちゃ興味があって、その頃ヘアメイクにも興味を持ち始めたんです。それで、ヘアメイクさんになるためにはどうしたらいいかな? って考えたとき、現場で髪を切れたほうがいいだろうなと。手に職が欲しいとも思っていたし、じゃあ、まずは美容師になろうという流れでした」
-独立される前に2店舗でキャリアを積み、途中で渡米されましたがその目的は?
「最初に就職したサロンで3年間働いて、その後すぐに別のサロンで働くつもりだったんです。でもふと、美容師を続けている限り、半年とか1年とか自由になれる時間は今後そうないだろうなって思って、じゃあ海外行っちゃおう! ということでNYへ。渡米の目的は向こうで生活することがメインで、それプラスαで、髪に関われることがあったらいいな~くらいに思ってました。でも結局、あっちでひとりの日本人の髪をカットしたら、それから駐在中の日本人にクチコミで広がって、結局、ほぼ毎日のように自分の部屋で髪切ってました」
-N.Yに行ってみてどんなことを感じました?
「美容に関しては、日本と真逆の感覚なんだなって思いました。例えば当時の感覚だと、日本人は髪をすいていかにキレイに整えるかという作り方が主流でしたけど、一方、N.Yの美容師はバーッと切って毛量調節もなく、ブローで髪にボリュームをつけてグラマラスに仕上げるという感じ。日本人は小柄で身長も高くないから、頭を大きくしちゃうとバランスが悪くなる。外国人はその逆。髪の切り方、作り方の違いは、体つきの違いにも関係しているんだなと改めて気づきました」
―渡米した経験は、今のヘアデザインや店づくりに活かされていますか?
「“枠に捉われない”っていう感覚は、多方面でいい影響を受けました。人種もいろんな方がいるし、それだけ作り方もいろいろある。N.Yに行って、それまでの固定概念がいっきに崩れました。帰国してからも、その感覚は残していきたいなと思いましたね」