“もう一歩先にあるかわいい”を引き出すヒントを大公開! 浦さやかさんのカットでウチの編集長が10歳若返りました!
王道ウルフのよさを認めつつ、あえてハズすのが浦さん流
浦さん:編集長さんはわりと重めの髪なので、動きが出やすいようにカットで毛先の処理をしていきます。ちょっと軽くしたり、レイヤーを入れるくらいだとおしゃれな雰囲気のスタイルにはならないので。マッシュラインくらいの長さではなく、ちょっとデザインを入れて、短めのスタイルでいこうかなと思います。お顔の表情を出していく感じですね。
オーソドックスなウルフもカッコいいんですけど、ナチュラルなレイヤーだと普通に見えちゃうんですよ。もうちょっとエッジがきいて、目をひくスタイルにしたいと思います。あと、お忙しいでしょうし、手をかけるよりは簡単におしゃれになるほうがいいと思うので、自然乾燥でもいけるくらいになるようにカットを工夫します。
編集部:浦さんの頭の中にはすでに完成のイメージはありますか?
浦さん:ウルフのフォルムと、前髪を短くするのは決まっているんですけれど、最終の切込み地点は鏡でチェックしながらしようかなと。髪の厚さとか幅とか、あと何センチ切るとか、そのあたりは切りながら決めます。
編集長:浦さんはカットにどのくらい時間をかけますか?
浦さん:10分から20分くらいですね。
編集長:スピードの秘訣は?
浦さん:無駄や迷いがないからだと思うんですけれど…でもわざと時間をかけることもあります。前髪に力を入れていることが伝わると思うので。
編集部:まだそんなに時間がたっていないのに、あっという間にウルフっぽくなってきていますね。
編集長:この仕事をしていると、美容師さんに「じゃあ切っていいよね」と言われやすくて。最高でベリーショートまで短くなりました。
浦さん:みんな、どんどん切っていっちゃうんだ(笑)。
編集長:前は瀬川瑛子さんみたいな、金髪でショートになったことも。パスポートの写真がそんな感じなので、出入国審査のときに二度見されるんですよ。
浦さん:10年もたつとメイクもファッションも変わりますもんね。私も20代のときのパスポートはメイクとかもおかしくて、あんまり見たくないなぁ。
浦さん:さて、ここからが、今日のウルフカットのポイントです。
編集部:浦さんのスパイスが入るところですね。
浦さん:工夫している点としては、レイヤーをきれいにつなげすぎないところですね。きれいにつなぐと、古くさい感じになっちゃうので。それぞれの場所で、毛先がどのように動くのか見ながら切っています。そうすると、動きが出るんです。
編集部:くせ毛を活かすんですね。
浦さん:この髪のくせの感じがウルフにちょうど合うので、くせを活かしてスタイリングできるように切っていきます。では次は前髪にいきますね。