スマホでもできる! 作品撮影のコツをプロに学ぼう!

■Lesson.3

髪の質感が伝わる写真を撮ろう!

 

写真6

 

根本先生:ここまで撮影する前に、撮影環境を整えることが大切だとお話してきました。では、次はもう一歩進んで、髪の質感が伝わる撮影の仕方にトライしましょう。

 

<三浦さんがモデル調整前の写真>

光を調整する前の写真

 

根本先生:これまでお話してきたように、「光の種類を統一する」ことが基本です。その上で、特に強調したいポイントに光が当たるように環境を整えましょう。ちなみに、壁の色が派手だと光が反射してモデルさんの顔に色がうつってしまうことがあります。それを避けるために、背景は白などがいいでしょう。床の色が反射する場合は、床にアルミシートなどを敷くといいですよ。では、撮影環境が整ったので、これでいろいろな角度から撮ってみましょうか。

 

_M3_1535

 

_M3_1650

 

<三浦さんの毛束感が出ている写真>

光を調整して毛束感がでている写真

 

根本先生:光がさまざまな角度から当たると、髪がキラキラして見えます。上から当たると天使の環ができるし、横からだとカットラインが際立ちます。いろいろ試すと楽しいですよ。

 

三浦さん:先生にとってもらった写真、すごくいいですね! プロフィール写真にしようかな(笑)。

 

教訓:ヘアスタイルの推したいポイントに光を当てるべし!

 

■Lesson.4

遊び心を写真に込めよう!

 

写真7

 

根本先生:基本的な撮影としてこんなところかな。生徒のみなさん、何か質問ありますか?

 

上野さん:透明感のある写真を撮りたいときはどうすればいいですか?

 

根本先生:うーん、透明感のある写真ですか。柔らかい光が髪を照らしているような感じかな? だとしたら、スマホのレンズに透明のフィルムをかぶせると、そんな雰囲気が出るかもしれないですよ。もしくはセロテープを貼ってみるとかね。あとは、あえて柔らかめの逆光で撮影して、キレイな髪に光が透けている様子を撮るのもいいかもしれないですね。

 

目澤さん:毛先の動きを表現したいときはどうしたらいいですか?

 

根本先生:スマホを持って動きながら自撮りをしてもらうといいかも。たとえば、スマホを持ったまま、その場でぐるっとまわってみてください。ぐるぐるまわっている途中に撮ると、毛先が動くし、背景もボケて面白いでしょ。自撮りの場合は、動きながらシャッターを押してもブレにくいですしね。

 

<目澤さんがまわりながら撮影した写真>

まわりながら撮影した写真

 

根本先生:さて、みなさん、今日の撮影教室はどうでしたか?スマートフォンでも撮影環境を整えたり、工夫したりすれば、かなりいい写真が撮れると思います。楽しみながら試してみてくださいね。

 

手ぶれしていない、ピンボケせずに露出が合っているなど、上手に撮ればそれでいいというものではありません。見た人に「イイね!」と思われる写真を撮ることがゴールです。そのために、自分が「撮ってみたい」と思える写真のマネをしてみることが、「イイね!」と思ってもらえる写真を撮る一番の近道だと思います。

 

実はどんな写真にもちょっとした工夫があります。それを探るのが撮影上達のコツです。スマートフォンのカメラなら気軽に「まず撮ってみる」ことができます。その特性を生かして、楽しんでくださいね。

 

生徒一同:根本先生、今日はありがとうございました。

 

教訓:さまざまな工夫をして撮影を楽しむべし!

 

 生徒さん作品

 

プロフィール
根本勝利(ねもとかつとし)さん 

資生堂クリエーター講座撮影講師。JHAなど美容関連の作品撮影を得意としている。ファッション誌や美容誌をはじめ、俳優・タレントなどの写真集も多数手がけている。美容室向けの撮影セミナーも開催。

http://buffo.jp

 

撮影協力

LONESS http://loness.jp/

表参道にあるヘアサロン。【LONESS】ローネスとは「Love &kindness」(愛と優しさ)の造語。「愛と優しさ」に溢れるサロン作りを目指し、訪れるすべてのお客さまに素敵な空間を提供する。

 

 

 

(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

  ライフマガジンの記事をもっと見る >>

 

 

    1 2

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング