スマホでもできる! 作品撮影のコツをプロに学ぼう!
デジタル一眼レフカメラでプロも顔負けの撮影をする美容師さんが増えてきました。しかし一方で、「高価なカメラには手が出ません!」というアシスタントさんも多いはず。そこで今回は、JHAなどの美容作品を多く手がけ、著名人の写真集づくりにも携わるプロカメラマンの根本勝利(ねもとかつとし)さんを先生としてお迎えし、スマートフォンを使った撮影教室を開いていただきました。生徒は表参道のサロン「LONESS」のアシスタントのみなさんです。ではさっそく、レッスンの様子をご覧ください!
先生
根本勝利(ねもとかつとし)さん
生徒
LONESSのアシスタントのみなさん
目澤沙友里(めざわさゆり)さん
三浦香菜子(みうらかなこ)さん
上野勇一(うえのゆういち)さん
■Lesson.1
スマホ撮影のキホンのキ 自然光をうまく使おう!
根本先生:スマートフォンのカメラは年々機能が向上しているし、補正もできるから、難しく考えなくてもキレイに撮ることができます。ただし、スマートフォンのカメラは、自然光のもとで撮影する前提で設定されているので、自然光をうまく使うことがキレイに撮るためのポイントです。ではさっそく窓側で撮影をしてみましょう!
根本先生:この写真を見てください。光の当たり方がなんだか不自然じゃないですか? 理由は、自然光とダウンライトの光が混じってしまっているから。自然光の下で撮るときは、余計な明かりを消しましょう。
三浦さん:自然光だけだと暗い場合はどうしたらいいですか?
根本先生:その場合は、撮影環境を工夫します。こちらのサロンの場合は、窓の位置が低いのでモデルさんには座ってもらったほうがいいです。そして、自然光を反射させるためにレフ版を使いましょう。レフ版は市販のものでもいいし、発泡スチロールの板を貼り合わせて作ってもOK。数百円で作ることができるので、何枚か作ってサロンに置いておくといいかもしれないですね。
根本先生:いかかですか? 撮影環境を工夫すると全然違いますよね。ヘアスタイルを肉眼で見たときのようにナチュラルに撮りたいのなら、今回のようにできるだけ自然光を生かして撮りましょう。
教訓:自然光を生かすために撮影環境を整えるべし!
■Lesson.2
光源が蛍光灯しかないときはどうする?
根本先生:自然光で撮れるのが理想ですが、いい具合に光が入らないサロンさんもあると思います。また、営業後に撮影することが多いので、蛍光灯の下で撮る方法を教えてほしいという相談をされることもあります。そういうときはどうするか? まず背景だけ決めて、蛍光灯の下で撮ってみましょう。
目澤さん:暗かったり、光の当たり方が不自然だったりして、なかなかうまく撮れないですね。
根本先生:さっき自然光で撮るときは「余計な光を消す」と言いましたよね。蛍光灯の下で撮るときも同じです。まず光を1種類に絞りましょう。そして、蛍光灯の角度を調整して、光の当たり具合を変えたり、自然な印象になるようにモデルさんの位置を変えてください。
光の量が足りない場合は、蛍光灯と同じ色のライトを使用します。同じ色ではないと光が混ざってしまうので注意してくださいね。光の具合で全然印象が違う写真になるので、根気強く光量やアングルを調整しましょう。
教訓:光の種類を1つに絞り、根気強くベストアングルを探すべし!
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