予約受付をLINE、インスタに移行している美容師必読! SNSリテラシーを高めよう
QJナビは美容師のSNS事情についてたくさんの記事をみなさんに届けてきましたが、2017年現在、SNSは美容師にとっていよいよ大事な接客、予約受付ツールとなってきました。
しかし、手軽に気軽に始められるからこそ、落とし穴があるのをご存知でしょうか? 今回は改めてSNSの使い方について考えていきたいと思います。
あなたは
・個人のLINEのアカウントをSNSで公開していませんか?
・オープンなコメント欄で予約のやり取りをしていませんか?
どちらかに当てはまった人、要注意です。
今回は最近利用者の増えてきたLINE@の使い方を中心に、ライターとしても活躍する美容師と、ネットリテラシーを研究している専門家にそれぞれお話をお伺いしました。
そもそもLINE@とは?
LINE@は、LINEのビジネス向け広告宣伝サービス。メッセージ配信によるメルマガのような使い方から、クーポンの配信、通常のLINEのような1対1のトークなどが可能。
初期費用は無料。ただし無料で使用可能の範囲が、メッセージ配信通数が月1000通まで、タイムラインへの投稿が月4回までと制限がかかる。
有料プランではメッセージ配信通数、タイムラインへの投稿が無制限※となる。※一部除外あり。
1対1のトークの場合、特定のキーワードを登録しておけば、自動応答してくれるbot機能もある。
例えば、メニュー金額や場所など、大幅な変更がないものなど、あらかじめ自動応答機能に登録しておけば、返信も滞る心配もない。
文面は一例です。こちらは例画面作成のため、実際の送信時間と文面の時間が違います。
また、1対1のトークが対応できる時間を設定することができる。
例えば、22時〜9時までは自動応答モードにしておき、9時〜22時まで1対1のトークモードにすることも可能。
予約が埋まってしまい、日中の返信が不可能な場合も自動応答モードにし、お店が終わってからメッセージを返信するなど、日によって変えられるのも特徴。
曜日に応じて、1対1のトーク対応可能時間を設定できる。
LINE@やSNSを使いこなしている美容師さんはどんな使い方をしているのか。
ライターとしても活躍している、菅原英章さんの場合
- プロフィール
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ARTRUSH多摩センター店 チーフスタイリスト 菅原英章
世田谷成城学園前店にて8年間勤務後、2015年多摩センター店オープンと同時にチーフスタイリストとして従事。 特に大人女性世代のヘアカラーを得意とし「艶」「色もち」「低ダメージ」をテーマに、品のあるヘアカラーに留意している。 ヘアカラー、ヘアケアについて多識でありウェブメディア「by.S」「THROW journal」などにライターとして寄与。個人メディア「sugawara.com」では日々美容情報を更新している。
-現在、予約受付はどのようにしていますか? LINE@も使っている?
電話とサロン専用のWEB予約、そしてLINE@の3つを窓口としています。割合はお客さまから直接のご予約とWEB予約が半々ずつ。LINE@からもたまにご予約いただきます。
-LINE@を利用する際に気をつけていることを教えてください。
主に2点、気をつけていることがあります。
・既存のお客さまにはアカウントを伝えていません。あくまで新規の方専用の窓口にしています。
・LINE@を使用して、個々へアプローチはしない。ブログの更新のお知らせのみに使用。
LINE@に関してはあくまで情報発信ツール、新規のお客さま専用窓口として使用しています。会社としてのアカウントではなく、個人のアカウントとして開設しているので、積極的にLINE@を使用してのこちらからのアプローチはしません。LINE@だとより密接な雰囲気になってしまうので、お客さまにうっとうしさを与えないように、LINE@でのお礼メッセージやアプローチなどはしません。来店のお礼やキャンペーン告知はお店のメールアドレス、もしくはDMでARTRUSHの菅原として送るようにしています。
-LINE@について何か自身の中でルールは設定していますか?
特に明確に決めてはいませんが、忙しい朝や、夜遅い時間には通知が来て迷惑になる可能性もあるので、常識の範囲内の時間に返信するようにしています。
また、僕のお客さまが30代〜40代の方が多いので、言葉使いなどは必然的に丁寧になります。相手の文面のノリに合わせて「^^」程度の顔文字は使用したりすることも稀にあります。
-今後の展望を教えてください。
僕の新規予約のきっかけが「スタイル写真を見たから」よりも「ブログを読んだから」が多くなってきたので、今後は教育カリキュラムにSNSやブログの項目を盛り込み、後輩にも伝えていく予定です。
また、集客だけでなく、求人でもLINE@を使用することが増えてきたので、どのようにLINE@を使用していくかが今後の課題です。
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