Z世代のスター発掘! ミニボブがアイコニックなSLEEPY佐々木京香さんに聞く、イマドキ世代のSNS観
SNSを頑張った意識は一切なし!? それでも5.5万フォロワーの秘訣とは?
―SNSはずっと投稿していたんですか?
いえ、まったくやっていなかったです(笑)! 本気で美容師をやると決めてから、ようやくちゃんと取り組み始めました。当時、フォロワー数は680人くらいだったと思います。
集客に活かすためにも、まずはどんなお客さまに来てほしいかを考えて、自分と好きなものが似ている人に来てほしい、という結論に。それで、とにかく自分の好きなものを上げていくことにしました。ボブヘアが好きなのでボブを載せたかったのですが、当時はアシスタントでカットができないので素材がなかったんですよね。どうするか考えた結果、自分がボブだったので、とりあえず自分を載せよう!と、友達に撮影してもらった自分の写真を投稿していました。
自分のヘアスタイルと好きなものを細かく上げてフィードのベースを作っていて、リールではメイク動画を上げることもありました。
―最初に反響があった投稿はどんなものでしたか?
朝の準備をしている一連の流れをリールで投稿したら結構反応がよくて、そのあとすぐに前髪のセルフカットを投稿したら、大きな反響がありました。そのときは何も考えずに投稿しましたが、コロナ禍でお客さまがあまり美容室に行けない時期だったこともあり、「前髪ってどうやって切るんだろう?」と気になっていた方々に見ていただけたんだと思います。
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―そこから、フォロワー数は順調に伸びていきましたか?
そうですね。1万人までは徐々に伸びて、SLEEPYに移ってきた月には1万3,000人くらいでした。ただ、それまでは自分の写真と好きなものばかり上げていたので、スタイリストデビューに向けて美容師らしい投稿も意識し始めました。モデルさんのスタイルも上げるようにしてから、2万人くらいまで伸びましたね。実はそこから今の5.5万人までが本当にあっという間で、記憶がないんです(笑)。去年の今くらいの時期に海外でバズって、一気にフォロワー数が増えたんですよ。なので、たまに海外から旅行にいらした方で、ボブにしたいというお客さまが来てくださいますね。
こういう風に話していると、いかにもインスタを頑張った人のように聞こえるかもしれませんが、私はたまたま運が良かっただけなんですよ。私自身が何か頑張ったことって本当になくて、ただ好きなものを上げ続けただけ。マーケティングみたいなことも、全くと言っていいほど考えていません。
ただ、普段のフィード投稿は大事だなとは思いました。リールがいきなりバズっても、リールを見た人がホームに来てくれた時に投稿が整っていないと、フォロワー数や集客には繋がりにくいですんですよね。
―なるほど。京香さんのインスタはフォロワー数がとても多いにもかかわらず、プライベートも織り交ぜて、ざっくばらんな印象があります。そういうブランディングなのでしょうか?
あ、たしかにそれは意識しているかもしれませんね! 私はウラオモテがない性格のせいか、仕事や集客のためと割り切って「これを載せて、これは載せない」みたいに考えられないんですよ。だからプライベートの写真もどんどん載せちゃうし、「5万人に見られているから上げない」みたいなのはないですね。目立ちたがり屋なところがあるからかも(笑)。
あと、一つ心掛けていることがあって。フォロワー数が伸び悩むと、もっと見られるためにはどんな投稿がウケるだろう? と考えがちですが、新しい人に見つけてもらうためではなく、「今、私の投稿を見てくれている人に向けて自分の好きなものを上げる」という意識で私はやっています。