Z世代のスター発掘!#恐竜カラー の生みの親はsiki磯田さんイチオシの若手トップスタイリスト!karinさんのセルフブランディングとは?
自分を知ってもらうために2年間続けたトレードマーク
入社した頃に髪を青くしたのがきっかけで、1年目のまだフォロワー数も少ない時期からファッションスナップに呼んでいただく機会が増えました。
その時の私は青い髪のベリーショートに、べっ甲のメガネをしていたんですよ。いま私を知ってくださる方にはその印象が強いだろうなと思ったので、覚えてもらうためにもそのスタイルを続けることにしました。2年くらい、ずっと青髪で過ごしましたね。
インスタでスタイルを保存してくれた方がアカウントに飛んだ時に、「あ、この人見たことある」と思ってもらえる状況を作りたかったんです。本当は、後半の1年はずっと赤にしたかったのですが我慢していました。
青をやめたのは今年に入ってからです。恐竜カラーがだいぶ定着してきて、そろそろ髪を伸ばしたいなって気持ちにもなって。ヘアチェンジのタイミングは、磯田さんから「そろそろいいよ~」って号令がかかるんです。もちろん従わなくてもいいんですけど、よく見てくださっているからこそ磯田さんの言うことって間違いがないんですよ。
本当は青の次に緑を挟んで赤にしようと思ってたんですけど、相談したら「今が赤でしょ!」
と言われたので急いで染めました。(笑)
私自身、髪の毛を担当してくれる美容師さんにはいつでもかわいくいて欲しいという思いが強くて。リタッチが伸びてきても気にならないように、あえて根元の黒は残して2回ブリーチで赤を入れています。
根元から染めないのも可愛いんだよ、とお客さまの選択の幅を広げたいという思いもありますね。それに、私は結構派手な服が好きなので、今の髪の方が全体的にバランスが取りやすいんです。
お気に入りの服で来てくれるからこそ、1番可愛く写真に収めたい
指名で来てくださるお客さまで1番多いのは、ファッションが好きな方です。それも正直、そういうお客さまが来てくださるように狙って発信していますね。
自分の流行らせたいものは継続して、なぜそれが可愛いのかを短文で伝わる言葉にまとめて投稿するんです。視覚で訴えた方が残るので、長い文章はあえて書かないようにしています。
今年からは、#巨人カメラ というハッシュタグを付けた投稿を始めました。載せている内容はお客さまのootd(outfit of the day=今日の服)のような全身写真なんですが、それをiPhoneの広角カメラで上から撮影すると、巨人から見られているみたいな写真が撮れるんですよ。
この投稿をInstagramで見る
美容室に来る時って、一番おしゃれで、一番お気に入りの服で来てくださるので、ヘアだけじゃなくてトータルで見たらこんなに可愛いんだよということを伝えたくて始めました。
どんなお客さまが来ているかって、美容師を選ぶ時に結構参考になるポイントだと思うんですよね。#巨人カメラ も、最近は真似して載せてくださる方が増えてきたので、私の投稿は#巨人カメラxでまとめています。
誰に何を届けたいかを考えながら続けること
そもそもSNSに力を入れたきっかけは、アシスタント時代に、モデルハントだけはしたくないと思ったことでした。
いつも心掛けていたのは、自分が可愛いと思ったものを正直に載せ続けること。そうすれば、100人に1人くらいは「この人に任せたい」と思ってくれるんじゃないかな、という願いみたいなものがありました。それを続けていたら、ここまで一度もモデルハントをせずに来ることができたんです。
私がしたことは、「届いてほしい」と願って、続けるということだけ。どんな人に届けたいのか、どうしたら「この人に切ってもらいたい」と思ってもらえるのかをずっと考えて、継続して発信することが一番大切だと思います。
私の目標は学生の頃から今も変わらなくて、目の前にいるお客さまをかわいくできればそれでいいんです。自分の限界ってどこなんだろうと思いながら、出来るところまで挑戦し続けたいなと思います。
- プロフィール
-
siki トップスタイリスト
Karin
大阪府出身。グラムール美容専門学校卒業後、新卒でsikiに入社。デビューから4カ月でトップスタイリストとなる。ビビットなカラーワークが得意で、恐竜を思わせるようなカラー『恐竜カラー』を考案し、SNSのトレンドに。ファッションに合わせたナチュラル×クリエイティブなスタイルが支持されている。
Instagram:@korin_lol
(文/QJナビDAILY編集部 photo/菊池麻美)
re-quest/QJ navi DAILY Instagram
- 1 2