カウンセリングなくして「ハンサムショート」は作れない。一人ひとりに似合わせるための極意とは – Of HAIR 今泉孝記さん
2018年から徐々に人気が出はじめ、2019年もお客さまから高い人気を誇る「ハンサムショート」。凛としていてかっこいいデザインは、特に大人の女性に人気だそう。しかし、チャレンジしてみたいけど「ショート」はハードルが高くて…というお客さまも多いかもしれません。
そこで今回は、「ハンサムショート」を得意とする、Of HAIR 自由が丘店の今泉孝記(いまいずみたかのり)さんにインタビュー。一人ひとりに似合う「ハンサムショート」の提案方法や、カウンセリングのコツをうかがってきました。記事の後半では、実例を交えながら、お客さまの好みのテイストを作るコツお伝えします。
「ハンサムショート」は、女性が憧れる女性像
ハンサムショートを打ち出しはじめたのは、1年半ほど前。僕自身かっこいい女性のスタイルが好きですし、お客さまからも「かっこいい」というオーダーが増えていました。
ここ最近、街を歩いていても本当にかっこいいショートスタイルの女性が増えましたよね。今の女性って、仕事をバリバリされている方も、子育て中のママも、「かっこいい女性になりたい」、「強い女性になりたい」という願望があるんじゃないかと思うんです。その気持ちに、ハンサムショートがぴったりハマったんじゃないでしょうか。
どうして、“ハンサム”って言葉を選んだのかは、自分でもあまり覚えていません。なんとなく響きがいいなと思ったのと、かっこいい女性像を打ち出すのに、「イケメン」や「かっこいい」という言葉よりも「ハンサム」というワードがぴったりだと思ったんです。
「かっこいいけど、女性らしい」がハンサムショートの軸
僕が考えるハンサムショートの定義は、耳が出るくらいの長さで、サイドのラインが残っていること、さらにフロントはやや長めでサイドにつながるようになっていることです。つまり、クールで強いだけじゃなく、その中に柔らかさや優しさといった女性らしさを感じられるスタイル。
ボーイッシュとか、マニッシュなショートとの一番の違いは、どこかに曲線を作ってあげることだと思っています。例えば、前髪のラインを直線にするなら、襟足は少し長めにして曲線を作ったり、襟足を短くするにしても後ろから見ると襟足のラインが丸くなるようにしたり。だから、同じハンサムショートでも、男性のお客さまと女性のお客さまでラインの作り方を変えています。
もちろん、男性でも女性っぽい柔らかいラインが好きな方もいらっしゃれば、逆の方もいるので、そういう場合には、きちんとそのお客さまの要望にお応えできるようにカウンセリングしています。