打倒、5.5センチルール! 「ショートヘアが似合わない」なんて言わせない、たった2つの似合わせのルール

ルール2
顔のパーツの黄金比、「目が顔の真ん中の高さにある状態を」つくり出す

 


「一般的に美しい顔のバランスは、頭の頂点からあご先までの真ん中の高さ付近に目がくるバランスと言われています。

耳下からあご先までが5.5センチより長い人は、黄金比と比べて目が高い位置にある状態。これを黄金比に近づける方法は2つあります。

1つはウエイトポイントを高めに設定すること。フォルムの重心が上がることで、顔のパーツも重心が上がったように印象づけられ、バランスよく見えます。

もう1つは物理的に高さをつくり出すことです。バングを深くとることで高さが生まれ、目の高さを黄金比に近づけることができます。もちろんこの2つの合わせ技も有効です」


5.5センチルールを打破するヘアスタイルはこれ!

 

(左)hair design_VAN、(中、右)MASAAKI NAKAMURA[Cocoon]


それでも輪郭を隠したいお客さまには、8:2でお客さまの意向に寄せて


「ルール1と2のすべてを兼ね備えたヘアスタイルとは、ウエイト位置が高く、ウエイトポイントとエンドレングスの距離が短く、さらにバングを深くとっているデザイン。つまり左の写真のような、マッシュ風のショートヘアがおすすめです。

とはいえこの髪型ってショートヘアが似合わないと思っているお客さまにとっては、少しハードルが高くもありますよね。顔の形やパーツのバランスが気になっていると、どうしても輪郭を隠したくなりがちだし、エンドレングスを短くすることに躊躇しがち。

そういうときはエンドレングスはお客さまの希望を聞きつつ長さを残し、ウエイトだけ少し高めに設定するなど、お客さまの希望8に対して似合わせのルールを2くらいの割合で織り込んで提案するところからはじめてもいいと思います。

上の写真の真ん中は例にあげたようにエンドレングスは長く残し、ウエイトを高めに設定したスタイル。右はエンドレングスが長く、ウエイトも低いけれど、エンドレングスとウエイトの距離が近いので縦長の印象を抑えたスタイルです。

お客さまが慣れてきたら、段階を踏んで少しずつ「5.5センチルール」を打破するバランスに近づくよう提案していくといいと思います。

 

プロフィール
Cocoon
代表/VAN

1972年生まれ。長崎県出身。大村美容専門学校通信課程卒業。福岡市内にて『TONI&GUY』に勤めた後、上京。『DaB』『Double/HEARTS』を経て、2009年に東京・表参道に『Cocoon』をオープン。

 

(取材・文/福田真木子 撮影/河合信幸)

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代表/VAN
1972年生まれ。長崎県出身。大村美容専門学校通信課程卒業。福岡市内にて『TONI&GUY』に勤めた後、上京。『DaB』『Double/HEARTS』を経て、2009年に東京・表参道に『Cocoon』をオープン。

 

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