打倒、5.5センチルール! 「ショートヘアが似合わない」なんて言わせない、たった2つの似合わせのルール
いま巷でうわさの「ショートヘアが似合う顔の法則 5.5センチルール」を知っていますか?
ショートヘアが似合うのは、耳下からあご先までの長さが5.5センチ未満の人。それ以上の人はショートヘアが似合いにくい、というルールだそう。
これを聞いて「私はショートヘアが似合わない」と思っているお客さまも、多いかもしれません。でも美容師なら「似合いません」なんて口が裂けても言いたくないもの。5.5センチルールにはまらない人にも、ショートヘアを似合わせる方法はきっとあるはず!
ということで、ショートヘアデザインに定評があるCocoonのVANさんに聞いてきました。5.5センチルールを打破するための、ショートヘアの似合わせのルールとは?
「5.5センチルール」は都市伝説のようなもの!
「5.5センチルールというのは初めて聞きましたが、要は顔の下側が長い面長さんにはショートヘアが似合わないということですよね。
たぶんこれって都市伝説みたいなものですよ。確かに顔型やパーツのバランスによって、似合わせやすい形(フォルム)、似合わせにくい形(フォルム)というのはあります。でもそれとショートやロングといった“長さ”は関係ありません。面長さんはショートヘアが似合わないなんて、僕は感じたことはありません。
面長の人はショートヘアが似合わないというのは、髪を短くすると顔の長さが強調されてしまうと感じるから。だったら顔を長く見せないショートヘアをつくってあげればいいんです。
そもそも似合わせの基本は、ヘアスタイルのバランスでつくる印象操作。フォルムの縦横比をコントロールして顔のバランスが今よりよく見えるショートヘアをつくれたら、このルールに縛られる必要はなくなるはずです」(VANさん)
さて、問題です。どっちの顔がコンパクトに見えますか?
「上の2枚の写真、みなさんはどっちのヘアスタイルがモデルの顔が短く見えましたか? 右の方のほうが短く見えますよね。右の方が顔の輪郭を出しているのになぜと思うかもしれませんが、実は輪郭を隠すのは5.5センチルールを打破するのに得策ではありません。右と左の一番大きな違いは、ウエイトポイントとエンドレングスの距離。この距離をどうするかが、似合わせのルール1となります」
ルール1
ウエイトポイントとエンドレングスの距離を短くして、面長の印象を緩和する
「ウエイトポイントとエンドレングス(ショートヘアの場合はもみあげ)の距離が長いとフォルムは縦長になり、顔型の印象も縦長に見えやすい傾向にあります。
逆にウエイトポイントとエンドレングスの距離が短ければ、フォルムの横幅が広くなります。それにともなって顔型の印象もやや横幅が広く見えるようになり、その分面長の印象を緩和することができます。
つまりお客さまが気にしている面長の印象を打ち消すには、ウエイトポイントとエンドレングスの距離が短いフォルムをつくればいいというわけです」
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