クリーニング店が教える、カラー剤のシミ抜き下処理方法

リップやファンデーション、アイシャドウまで、ベンジン1本で!

 

撮影の時、モデルさんが洋服を着替える時に、うっかり洋服にリップやファンデーションがついてしまったことはありませんか? そんな時はベンジンを使いましょう。ベンジンは薬局で売っています。

 

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ティッシュで落としたり、水で洗い流したりせず、ベンジンの原液をブラシにひたし、叩きます。どんな繊維でも効果を発揮します。

 

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少し色素が残っていますが、キレイに落とすことができます。この色素をちゃんと落としたいのであれば、クリーニング店にお持ちください。

ベンジンがない場合、洗濯ができる衣類であれば、オイルクレンジングでも代用することができます。オイルクレンジングを使った後は、必ず洗濯をしましょう。

 

ランチ中、洋服に飲食物がハネたりこぼしてしまったりした場合

 

飲食物の場合も基本的にはお湯中性洗剤を混ぜたものを使用します。

飲食物は油性と水溶性のものに分けられ、水溶性の飲食物は処理が早ければ、水だけを叩いて落とすことも可能です。油性の飲食物をこぼしてしまった場合、周りに中性洗剤がなければ、台所用洗剤でも代用が可能です。

また、カレー、赤ワインは要注意。どちらも黄色や赤のシミが残りやすく、クリーニング店でも特別な漂白剤を使用しています。カラー剤と同じような処理をして早めにクリーニング屋に持ち込んでください。

 

・水溶性の飲食物例…コーヒー、紅茶、ジュース、醤油、ソース

※醤油やソースは単体では水溶性ですが、ハンバーグなどについていた醤油がこぼれた場合は水溶性と油性の混合物になります。

 

・油性の飲食物例…カップラーメン、パスタソース、ドレッシング

 

・要注意飲食物…カレー、赤ワイン

 

気をつけてもらいたいのは、飲食店などでこぼしてしまった場合、おしぼりで拭きがちですが、おしぼりには基本的に消毒成分が含まれていて、その消毒成分が繊維を傷める可能性があるので、できるだけ乾いたタオルで処理してください。

また、塩素系漂白剤を使用する方もいますが、脱色したり、素材が痛むのでオススメできません。

 

 

大事な洋服にシミがついてしまった時ほど、テンションが下がりますよね。でも今回のシミ抜き方法の3つの基本、

①とにかくシミ抜きは早く処理すれば落ちやすくなります。

②こすったら、シミが広がるだけです。絶対にこすってはいけません。

③シミがついてしまったところにタオルを当てて、叩いてタオルに汚れを移すように落としましょう。

これさえ覚えておけば、突然のハプニングにも役に立つはず。シミを最小限に抑えて、お気に入りの洋服を長く楽しみましょう!

 

 

プロフィール
株式会社 白洋舍

今年で創業111周年を迎える。クリーニング業界の最大手。全国に約800の店舗を構える他、自宅まで自社スタッフが訪問する集配サービス等も幅広く手がける。

(取材・文・撮影/高橋 優璃)

 

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