スター集団SHIMAのなかで、常に時代ドンピシャの“かわいい”を生み出し続ける最強クリエイター! 大西祐也のアイデアの源泉に迫る!

 

 

“かわいい”の解釈が多様化する今、その時代のど真ん中の“かわいい”スタイルを生み出し続けるにはどうしたらいいの? なんと今回は、業界トップを走り続けるサロンSHIMAから、数々の著名人も担当する人気スタイリストの大西祐也(おおにし ゆうや)さんが登場! 

大西さんのスタイルを作り上げるセンスや、アイデアはどこから来ているのでしょうか。また、スタープレイヤー揃いのSHIMAの中で、指名売上一位を獲得した実績もある大西さん。芸能人から一般のお客さままで、たくさんの方を魅了する大西さんの実像に迫ります。

 


 

野球少年がSHIMAの美容師に出会い、人生が変わった

 

 

僕、学生時代は野球少年で、高校生までずっと坊主だったんです。部活を引退して進路を考えるときに、一番仲の良かった友達が美容師を目指していたので、ハリウッド美容専門学校のオープンキャンパスに一緒に行きました。そこでヘアショーみたいなイベントもあったので、当時SHIMAで活躍していた美容師さんに髪を切ってもらうことが出来て。そうしたら、次の日から急にモテ始めたんですよ(笑)。

「髪型の力ってすごい! 見られ方だけじゃなく、人生が変わるんだ」と感銘を受けたんですよね。それから、バイトでお金を貯めてSHIMAに通い、美容のことも少しずつ勉強するようになりました。この体験がなかったら美容師になっていなかったというくらい、僕にとっては衝撃的な出来事だったんです。だから僕、SHIMA以外の美容室って行ったことがないんですよ。

 

 

アシスタント時代は練習もたくさんしましたが、とにかく自分が思い描いている“かわいい”を表現するために、若い人が多い渋谷でひたすらモデハンをした記憶がありますね。アシスタントだった4年弱という期間、遊んだ記憶ってほとんどないかもしれません。当時は今のようにSNSもないですし、銀座の店舗に勤務していて、渋谷でモデハンしたら銀座まで来ていただかなければいけなかったので、声のかけ方も工夫していました。

これは美容師さんならわかると思うのですが、声をかけるときって、「こんなにかわいい子が話を聞いてくれるはずがない……」ってどうしても尻込みしてしまうんですよね。でも、僕は野球の考え方を生かして「バットを振らなければボールに当たるわけがない。ダメでも行くしかないな!」という心持ちでどんどん声をかけていました。失敗したとしても、かわいい人と少しでも話せたならばそれでOK。かわいい人、おしゃれな人に臆せず接する経験を詰めば、自分の自信にも繋がります。

 

今の一番のトレンドは、かわいくておしゃれ感度の高いモデルさんこそ知っている

 

 

今、手掛けているようなレイヤースタイルを打ち出したのは、2020年くらいからです。当時は重くて甘めなスタイルが流行っていたのですが、新型コロナによる影響でマスク生活になると、重めヘアは野暮ったく見えてしまいました。マスクをしていても顔周りに華やかさやかわいいポイントが作れるのがレイヤースタイルだったんです。これから、コロナの影響も落ち着いて明るい気持ちになっていくことを考えても、華やかな雰囲気のあるレイヤースタイルは欠かせないと考えています。

 
 
 
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Instagramに投稿しているのは、ほとんどがモデルさんの写真です。トレンドは、こうした方からキャッチすることが多いですね。いま流行っていると感じるものや気分をヒアリングして、これから本当に流行りそうな要素をヘアスタイルに取り入れています。

最近は、韓国の要素が入りつつ少し大人っぽい雰囲気のものがトレンドになっているように感じます。時代の雰囲気を読んで、自分もそれに合わせて変化するように意識しています。

 

あと、SNSやインターネットではなく、直接自分の目で見て体験することも大切にしていますね。例えば、映画もスマホの小さな画面で見るのではなく、シアターに足を運び、大スクリーンで見たほうが記憶に残るし、自分の感性にもプラスになるはず。

 

 

今、ヘアスタイルも韓国風が流行っていますが、僕自身も韓国が好きなので、勉強を兼ねてよく渡韓します。韓国ヘアがトレンドといっても、どんなものが実際に流行っているのかは、自分の目で見ないとわかりませんよね。韓国で人気のカフェに行くと、ファッション感度が高くてかわいい女性がたくさんいます。それを自分の目で見ると、「次は日本でもこんなヘアがトレンドになるかも」「このヘアをどうやって日本風にアレンジしようかな」とワクワクしますね。

 

僕は基本的にはミーハーで、今流行っているものをいち早く取り入れたいタイプです。美容師にとっては、ミーハーって恥ずかしいことじゃないし、これから年齢を重ねて美容師を続けるにあたっても、流行やトレンドを勉強してヘアに落とし込むような仕事をしていたい。今後も流行によって僕の作るスタイルは変わっていくと思います。

 

>「人気の美容師が自分を覚えていてくれた」接客の原点には、自らの嬉しい体験が

 

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