センス・オブ・美容室 気になるあのサロン イラスト制作もスタイル作りの一環!? BLUE TOMATOクリエイティブ教育とは?
イラストでは、自由にデザインが作れる
平日はレッスンが毎日ありますが、これに加えて土日にはイラストを描く時間を取っています。かなり変わっているように思えますが、これにもちゃんと理由があって。
美容師の仕事は、素材(骨格・髪質・パーツなど)とライフスタイル(性格、習慣、仕事)とテイスト(ファッション、メイクなど)を考えてヘアチェックをしていきますよね。お客さまの素材を分析して、セルフスタイリングの力量や仕事といったライフスタイルを考慮してデザインを提案し、ファションに合ったテイストを考える。この中で、素材の分析というのがすごく重要だと思っています。
イラストの場合、技術がなくてもデザインが表現できるんですよ。同時に、素材の分析ができる。例えば、自分のイメージに合うモデルの骨格は丸顔なのか卵型なのか面長なのか、目や口の位置はどうなのか、そして毛流はどうなっているのか、具体的に、そして自由に作り込むことができるんです。
カルチャーについて気軽に話せる雰囲気作りも
ヘアデザイン以外のところでは、カルチャー年表をみんなで作ってみたり、ちょっとした文化教育もあります。知識が増えることで一本の映画から感じとるインプットの質と量が増える。知識が邪魔をするケースもないとは言えませんが…。
うちではカルチャーに関してのコミュニケーションは多いかもしれません。映画を見たら映画の話をスタッフ同士がしていたりもしますし、刺激を受けたものはすすめます。センスというのは先天的なものもあるかもしれませんが、インプットの質と量で補える部分があると思います。
押し付けではなく、それぞれの表現を応援するサロンでありたい
自分とアシスタントの子だとキャリアは違いますが、美容師がやっていることを細分化していくと、「自分よりもこの部分に関してはすごいな」っていうところも結構ある。きっと、彼らは、今の自分の感覚と時代がフィットしているんだろうなと思うんです。作りたいものを作っていたら、それが世の中の中で自然と価値が出る。そういうのを見ていると、こちらも刺激を受けますし、飛び越していってくれるような安心感もあります。
そうした才能のある子たちが、自由に自己表現ができるようなプラットフォームとしての店作りをいつも心がけています。
- プロフィール
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BLUE TOMATO代表
MUDAI
16歳で美容学校の夜間部に通いながら、美容室で見習いに。18歳でHEAVENSへ入社。その後OOOYYでスタイリストデビューし、サロンワークを中心に、内外の仕事で活躍。7年の在籍後、2011年に原宿キャットストリートにBLUE TOMATOをオープン。ハイセンスでありながら、リアルヘアを両立するスタイルで人気を博している。また、独特の教育でハイセンスなデザイン力を持つスタイリストをぞくぞくと養成している。
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