【nex村田勝利】nexアカデミー校長であり月間売上1500万円超えの驚異的トッププレイヤー!ショート、ボブのデザインメイカーが肌身離さず愛用する「美容師のハサミ」
7インチのハサミで作る質感カット
村田:セニングは毛先3分の1に入れることが多いです。根元の量も活かしつつ、全体の丸みを作りたいので。ただそれだけだと重たくなるので、それよりも深い位置、長さの半分くらいを持ってチョップカットを入れていきます。チョップカット、スライドカット両方を7インチのハサミを使って作っていきます。
トカジ:なるほど。7インチのハサミを使っている理由がわかりました。
村田:そうです! こんなふうにチョップカットもするし、スライドカットもやります。髪の毛の毛先のほうに、先細りな質感を作っていきます。
トカジ:だから笹刃になっているんですね。
村田:入りも滑らかで、ちゃんと抜き切れる。そして深い位置でも入れられる。小さいシザーでもできるんですが、忙しい中でハサミを持ち替えるのって大変ですからね。
村田:そしてこちらがメインで使用する10%のセニングです。柔らかく入れてあげると、肌馴染みのいい毛先の先細りがセニングだけで表現できます。ショートの醍醐味はヘムラインの自然な透け具合。20%でも切れるんですけど、どんなに忙しい営業中でも安定したコンディションの中で切っていきたいので、僕は10%を使っています。
僕の中での「今っぽさ」を常にアップデートしています。リアルタイムのトレンドを把握するためにInstagram、TikToki、YouTubeなど常に1日2~3時間チェックしています。日によってガラッと世界線が変わっていることも。「今はこういうのが流行ってんの!?」という状態が当たり前のようにあるし、流行の移り変わりが早い世の中ですから。今のリアルな感覚を常に取り入れて、ヘアを作る準備をしています。
今のスタイルは、バランスでいうと「丸さ」がちゃんと見える方がいいです。僕はレイヤーをあんまり入れないです。今の時代、グラボブベースのショートが流行ってますが、髪の毛は立体的に作るとお客さまにフィットすると僕は考えています。スタイリング要らずな立体的なカットが理想ですね。
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村田 勝利(むらた しょうり)/nex the salonディレクター
1994年、大阪府生まれ。高津理容美容専門学校を卒業後、都内有名店を経て現職。年間約5000名以上のショートカットを担当し、月間個人指名総売上1,500万を達成。インスタのフォロワー数は9万8000人超え。nexアカデミーの校長も務める。
(文/QJナビDAIRY編集部 動画制作/トカジショウタ)