【ATSUTOSHI】英国サスーン仕込みのカットを体現する小さなハサミはオーダーメイド。「ねっとり」とした切れ味を追求中!?

ATSUTOSHI流のカットのこだわりがたくさん!

 

トカジ:ではATSUTOSHIさん、実際のハサミの切れ味を見せていただけますでしょうか?

 

 

ATSUTOSHI:はい、まずはワンレングスを切っていきたいので、こちらの5.5インチのハサミを使います。コームの先端にしっかり指を置き、そのままコーミングしてブロッキングします。そしてチョップカット。小さいハサミですけど切れ味がいいのは、SG2という鋼材ならではの力強さというか。

 

トカジ:SG2は、やっぱりコバルトとかに比べるとお高いんですか?

 

 

ATSUTOSHI:だいぶ高いですね。倍ぐらい、高いなという気がします。でも毎日使うものですから仕方ないですね。

 

トカジ:そうなんですね。では次にメインシザーのカットも見せていただけますか?

 

ATSUTOSHI:はい、こちらはコームを使って均等にテンションをかけながら引き出し、カットしていきます。僕にとっては切れ味が重要で、いつもジュエルシザーズさんの人が研磨しにきてくれるんですけど、僕のオーダーがうるさすぎて、困らせちゃっているかもしれない…(笑)

 

トカジ:あはは。どんなオーダーをするんですか?

 

ATSUTOSHI:けっこう言葉にするのが難しくて。もう何度もオーダーしているので、わりと僕が求める感じに近くはなるんですけど。ちょうど昨日、研磨しにきてくれていて、僕が言ったのが「ちょっとねっとりさせてほしい」みたいな。

 

 

トカジ:(笑)。ねっとりって、どういう感覚なんですか?

 

ATSUTOSHI:昨日の段階までシャキンシャキンと切れていたんですよ。でもそのシャキンシャキンというのが、僕からすると「引きちぎっている感覚」というか、切れ味の悪いような感じなんです。でも「ねっとり」は、切れ味が良すぎてくっついてくるみたいな。ちょっと音を聞いてみてもらえますか?

 

「ねっとり」とした音を聞かせてくれるためにカットするATSUTOSHIさん

 

トカジ:そうですね! これは、シャキンシャキンの音ではないですね(笑)

 

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プロフィール

GARTE 代表 
ATSUTOSHI(池田アツトシ)

1992年8月21日生まれ。北海道出身。国際文化理容美容専門学校国分寺校卒業後、都内有名店で1年間のアシスタントを経て、イギリスに留学。2014年に弱冠22歳で「GARTE(旧・GRADUATE)」の代表として、東京・代官山にサロンをオープン。その後、24歳で表参道に拡大移転。現在ではサスーン ヘアカットコンテストで、全国入賞を4年連続(そのうち優勝2連覇)という偉業を達成。国内はもとより海外でも、セミナー講師として活躍している。

インスタグラム:@atsutoshi00

 

 

トカジ ショウタ
美容学校卒業後、GARDENに入社。現在、武蔵小杉のNEUTRAL DOORで週1日ペースで美容師をしながら、動画クリエイターとして活動中。最近ではドローン撮影技術も習得。美容メーカーやメディアを拠点に、美容業界の新たなポジションを確立中。
インスタグラム:@tototokaji

(文/リクエストQJナビDAILY編集部)

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