失敗したカラーもお任せOK。劇的ビフォー&アフターと、「酒井元樹」のカラーアプローチを徹底解剖。
COLOR STYLE 4
黒染めからの大幅チェンジ
グレージュ+インナーカラー
<COLER RECIPE>
(1回目 ブリーチ)
ダイヤモンドブリーチ
oxy 4.5% 3倍
放置時間30分
(2回目 ブリーチ)
ダイヤモンドブリーチ
oxy4.5% 3倍
放置時間 30分
黒染めから、ブリーチで17.5レベルまで上げる。明度はあるものの、黒染め特有の残留色素で赤みが少し残っている状態。
(表面)(インナーカラーは別)
アディクシーのスモーキートパーズ9とアメジスト9
5:1
1剤の総量に対して、クリアを等倍
oxy 3% 等倍
注意)oxy1.5%ではなく、3%にした理由は、過酸化水素濃度を上げたほうが残留色素を打ち消すことができると判断したため。
(インナーカラー)
インナーは一度、薄く黄色を打ち消しておく。
カラー配合は
グレイパール9とクリア等倍
その結果は無彩色な色味に変化。シャンプー台での流し後、セット面に移動。
資生堂のカラーミューズviolet に対して
カラーミューズのクリアを 5倍
この薬剤をインナーの部分にだけ塗布して流す。
(まとめ)
酒井さんのカラー技術はまさに一人ひとりへ対してのオーダーメイド。髪質やカラー履歴に対して臨機応変に対応するそのプロセスは、なかなか一括りにはいかず、実際こうして文字として起こすことは非常に難しかったように感じます。またその一方で、黒染めやカラーバターなど残留がある髪に対しても、大幅チェンジを試み、積極的に取り組む酒井さんの姿勢も印象的でした。
日本全国のセミナー活動や、オンラインでのライブセミナーなど、カラー技術の向上のため活動する酒井さん。カラー講師としての酒井さんにも目が離せません。
- プロフィール
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酒井元樹
新潟県出身。長岡美容専門学校卒業後、上京。26歳から独学でヘアカラーを研究し、独自の理論を確立。やがて講習活動もスタート。35歳でフリーランスとして独立後は、サロンワークの拠点を池袋から表参道へと移し、月150人の新規客を担当。インスタグラムは多くの美容師からフォローされ、美容師に向けたインスタライブも好評。2020年6月、西村涼氏と共に表参道に自身のサロン「iLe」をオープンする予定。
(取材・文/QJナビDAILY編集部)