次世代スター美容師が強力タッグ! “2020年秋冬”メンズヘアトレンドを生み出す-syn齋藤正太×REDEAL中村雄樹-
それぞれが考える“ヒットスタイルの作り方”の極意とは?
――ありがとうございます。最後にお伺いしたいのですが、自分の作ったスタイルを流行らせるには、どうしたらいいですか? 技術なのか発信なのか様々なやり方があると思うのですが……。
中村:写真や動画で見たときにキャッチーなデザインであることはマストなんですが、「その髪型にすることで生活の何が変わるのか」を明確に決めておくことが大事だと思います。例えば、「白くすることでモードな服が似合うようになる」でもいいですし、「垢抜けることができる」「白髪が目立たなくなる」「毛先だけ明るいから結べば厳しい職場でもOK」とか、何かしらその人の生活を変えることができるのが大事です。そこまで深く考えることができて、なおかつ文章化することができれば、ヒットスタイルは生み出し続けられると思います。人の悩みを解決するヘアデザインを作るということが大事なので。
齋藤:流行らせたいと思ったものは、まずそのヘアスタイルの王道をインターネットやSNSでめちゃくちゃ調べること。次に雑誌などのメディアが流行らせようとしているそのスタイルの新しいトレンドスタイルをインプットします。前者と後者、二つをかけあわせた自分なりの流行らせたいスタイルを早いスパンでアウトプットしていく。Instagramで発信するのでいいと思うんですけど、その中から反応のいいものは残して、そうでないものは削除していく、というのを繰り返していって残ったものの中から、自分で見極めて正解をアウトプットしていくことでトレンドになります。
syn
代表/齋藤 正太(さいとう しょうた)
長野県出身。埼玉県理容美容専門学校卒業。専門学校時代から雑誌のストリートスナップなどに登場。モデルとしても活躍。その後、有名メンズサロンに入社し、スタイリストになったのちに、新しい環境で0から1を生み出す経験を積み重ねていきたいという想いから、AXY渋谷店へ転職。1年間で、AXY渋谷店の売上利益を10倍以上に伸ばす。2019年には、新ブランドsynの代表として、東京のメンズ美容界隈を騒がせている。
REDEAL
代表/中村 雄樹(なかむら ゆうき)
埼玉県出身。埼玉県理容美容専門学校卒業。2015年に都内有名店に入社。美容師歴1年でカラーリストデビュー、技術売上100万円達成。美容師歴2年でカラーのみで220万円を達成。2017年7月スタイリストデビュー。インスタグラムでの集客力を武器に躍進。業界最年少でのセミナー講師、書籍制作担当、業界紙への多数掲載などを経て、2020年25歳にして大宮で「REDEAL」を立ち上げ、現在に至る。
(取材・文/須川奈津江 撮影/菊池 麻美)